TOEIC 600点以上を達成するための「リスニング」勉強法と進め方に迷ったときの解決策

初めてTOEICを受けるときに、壁を感じやすいのがリスニング・セクション。対策しようにも、どこから手をつけていいのかわからないという声をよく聞きます。

そこで、このページでは、リスニングの具体的な勉強法と進め方に迷ったときの解決策をまとめました。

TOEICテストの問題の傾向と注意点、そして、学習をすすめていくなかで効率よくスコアをアップするために役にたつ方法を、スクールでTOEICコースを教えていた元講師が、わかりやすく解説します。

1.TOEICを初めて受ける人に最適な学習プラン

初めてTOEICを受けるときに、ぜひとり入れたい学習プランがあります。

「リスニング」を中心に学習をすすめる方法です。

しかし、なぜ対策がむずかしいと思われている「リスニング」を中心にするのでしょうか?

その理由を説明します。

TOEIC初心者が「リスニング」に力を入れるとよい理由

対策をすることでスコアを伸ばしやすいのは「リスニング」の問題です。

しかし、初めてTOEICを受けるときに、多くの受験者がむずかしいと感じるのもリスニングです。

その理由として、TOEICは、

  • 日常的なことがらだけでなく、ビジネスに関する設問が多い
  • リスニングの音声とテスト問題の文字すべてが英語
  • 問題の音声はさまざまな国の英語ネイティブがナチュラル・スピードで話す英語

主に、この3つが考えられます。

TOEICのリスニングは、日頃どれだけ英語の音声に慣れ親しんでいるかが問われるセクションでもあります。

そのため、受験者からは、「リスニングの対策をしたいけど、なにから手をつければいいのかわからない」。

そんな声をよく聞きます。

もちろん、やみくもに勉強することはおすすめしませんが、実は、短期間でスコアをアップしやすいのは、リスニングの問題です。

そう聞くと、ちょっと意外に思うかもしれませんね。

リスニングにはさまざまなコツがあり、そのコツにそって学習をすすめると短期間で大きくスコアを伸ばすことができます。

たとえば、リスニングがむずかしいと感じる理由のひとつ「ビジネスに関する設問が多い」の対策は、

「TOEICで頻出するビジネス用語を効率的に覚える」こと。

同じように、「問題の音声と文字すべてが英語」や「英語ネイティブのナチュラル・スピード」についても、効果的なとり組み方があります。

これらの対策法をしっかり確認してから勉強すると、学習効率がアップします。

それでは、リスニング対策のための具体的なステップを見ていきましょう。

TOEIC「リスニング」学習の具体的な3ステップ

ここからは、リスニング対策に必要な学習のステップについてお話します。

リスニングの問題は、次の3つのステップにそって取り組みます。
ステップ1 模擬試験を受ける
ステップ2 模擬試験の答えあわせをする
ステップ3 学習プランを組みたてる

順番にくわしく説明します。

ステップ1 模擬試験を受ける

まず、模擬試験を受けて、現在の実力を確認します。

これは、あとで学習プランを組みたてるときと、学習のすすみ具合を確認するときの目安になります。

模試といってもわざわざ会場を訪れる必要はありません。

本番さながらの問題が収録された教材やサイトがあるので、それを活用すると良いでしょう。

具体的な教材やサイトは最終章で紹介します。

ステップ2 模擬試験の答えあわせをする

模擬試験を受けたら、すぐに答えあわせをします。

試験問題は大きくリスニング(Part1~4)、リーディング(Part5~7)の7つのパートにわかれています。

それぞれのパートで何問解けたか、正解した数を数えます。

正解した数をみると、多く正解できた問題のパートとあまり正解できなかった問題のパートがあると思います。

この結果によって、これからなにに力を入れてとり組むとよいかが明らかになります。

そして、ここでは、その中からリスニング・セクションに注目します。

リスニングのパート(Part1~4)別の結果をみて、どこが自分の弱点になっているかを確認しましょう。

パート単位での傾向がわかったところで、次は学習プランを組みたてます。

ステップ3 学習プランを組みたてる

ステップ2では、パート単位での正解数を数えて、自分の弱点を確認しました。

TOEICでは、こうした弱点を補強するためのパート別の学習対策が重要です。

パート別の学習対策を中心にしたプランをつくって、効率的にスコアをアップさせましょう!

ここからは具体的な学習対策を見ていきます。

2.TOEIC「リスニング」の具体的な学習対策

学習プランを構成する、具体的な学習対策は次のとおり。

具体的な対策は、

  • リスニングのパート別の学習対策
  • リスニングに必要な基礎力をアップするための学習対策

この2つを組みあわせて学習をすすめます。

「リスニング」のパート別学習対策

ここでは、リスニングのセクションで正解の数が少なかったパートに重点的にとり組みます。

TOEICテストのリスニング・セクションは、Part1からPart4。

問題の構成がパートごとに異なるため、それぞれのパートにあった対策が必要になります。

ただ、全パートに共通していることが1つあります。

なんだと思いますか?

それは、試験開始後のすべての指示と、問題に関わる内容のすべてが英語で説明されるいうこと。

リスニングがむずかしいと感じる理由のひとつでもありましたね。

これは、実はTOEICがはじめての受験者がいちばん戸惑う部分でもあります。

パート別の問題の構成と、問題のタイプ別攻略法(コツ)について、くわしくは第5章で説明します。

「リスニング」に必要な基礎力アップのための学習対策

TOEICテストは、大きくリスニングとリーディングの問題にわかれています。

今回は、特にリスニングを中心とした学習プランをつくります。

「リスニングのパート別対策」を「リスニングを強化するための学習対策」と一緒にすすめることで、スコアが大きくアップします。

具体的には、次の項目別に対策することで、リスニングに必要な基礎力を上げていきます。

  1. 文法
  2. 語彙力
  3. リスニング力(発音編)
  4. リーディング力(ここでは、リスニング対策の一環として、文章を早く読む方法)

それでは、1つずつ説明します。

1.文法

文法は、すべての語学学習の基礎になります。

TOEICテストで必要なのは、高校までに習う文法。

つまり、高校を卒業している年齢であれば、あなたはすでにTOEICに必要な文法力をもっていることになります。

そうはいうものの、習ったすべての文法を完全に使いこなせる人はそういません。

そのため、眠っている記憶を呼び覚まして迷うことなく正解を得るための学習法が、文法対策になります。

使い慣れている文法書があれば、それを読み直して、ポイントになっている項目を復習しましょう。

2.語彙力

語彙力は、文法と同様に語学学習の基礎になります。

TOEIC600点以上をとるのに必要な単語数は、約5000語といわれています。

さて、高校までに習う単語の数はいくつぐらいだと思いますか?

答えは、約3400語。

つまり、あと1600語あれば、目標に到達できることになります。

しかも、この1600語は、これからあなたが仕事でつかうことになる単語ばかり。

TOEICテスト用の単語帳を用意して、効率的に単語を覚えましょう。

3.リスニング力(発音編)

リスニング力を鍛えるには、正しい発音を身につけることがとても重要です。

自分が発音できない音は、聞き取れません。

TOEICテストはもちろん、日常会話や仕事の場でも聞き取る力はコミュニケーションにおいてもっとも重要です。

また、正しい発音が身につくと、「聞くこと」だけではなく「話すこと」も楽になります。

この機会に、正しい発音を身につけてしまいましょう。

使い慣れた発音の教本があれば、それを使って何度も復習しましょう。

4.リーディング力(早く読む方法)

今回のテーマは、リスニングです。

それなのに、「なぜリーディング力?」と思うかもしれませんね。

リスニングの問題の一部や解答の選択肢は、すべて英語で書かれています。

つまり、英語で書かれた文章をすばやく読みとる力が、リーディングだけでなく、リスニングの正解率も上げるひとつの大きなカギになります。

早く読むためには、時間をはかりながらまとまった文章を何度も読む練習が効果的です。

ぜひ、ストップウオッチを用意して、気合を入れましょう。

素材は、英語で書かれた新聞や雑誌の記事、あるいはTOEICの練習問題など、ある程度の長さがあるものであればOKです。

具体的なやり方は次のとおり。

  1. はじめは自分が読みやすいものを選ぶ
  2. 毎日、選んだ文章を何回も読む
  3. 前の日よりも少しだけ早く読むことを意識する
  4. 早く読めるようになったら、少しずつ文章の難易度を上げていく

この練習をつづけていくと、実際のTOEICテストで焦ることなく問題を解くことができるようになります。

また、英語の読解力は、一般に英文を読む速さと比例しますので、早く読めるようになると、それにともなって正解率も上がります。

この方法は成果を感じやすいので、ぜひ取り入れてみてください。

ここまで、基礎力を底上げするための具体的な対策を見てきました。

基礎力アップのための教材で使い慣れたものがなければ、このページの最後で項目別に役立つ教材を紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

次の章では、目標にしたいスコアについて解説します。

3.TOEIC「リスニング」と「リーディング」目標にするべきスコアとは?

この章では、初めてのTOEICで目標にしたいスコアを、リスニングとリーディングの各セクションにわけて考えます。

「リスニング」と「リーディング」それぞれの目標点 

ここまで、TOEIC600点以上を達成するための勉強法を見てきました。

600点以上は、リスニングとリーディングをあわせた合計点です。

では、リスニングとリーディングはそれぞれ何点を目標にするとよいでしょうか?

リスニングから見ていきます。

リスニング・セクションで目指すべき目標点

TOEICは、リスニング・セクション、リーディング・セクションあわせて990点が満点のテストです。

TOEICのスコア分布はテストごとの偏差値で決まるため、一概にはいえませんが、合計600点以上を目指すには、全体で63~65%正解する必要があるでしょう。

TOEICテストの問題の数は、合計200問。

この200問のうち、半分にあたる100問がリスニングの問題になります。

これは全体の半分なので、リスニング全体で目指すべきスコアは、単純に2で割れば300点です。

しかし、実際は、リーディングにくらべてリスニングの方がスコアを稼ぎやすいのです。

そこで、リスニング・セクション全体では7割の正解を目指します。

リスニング・セクションは4パートにわかれていて、問題の難易度はそれぞれ異なります。

パートごとに正解したい数は、

Part1  6問中: 4~ 5問
Part2 25問中:19~20問
Part3 39問中:24~25問
Part4 30問中:18~19問

合計すると、正解数が65問~69問になります。

これで、リスニング・セクションの目標を達成することができます。

問題の構成については、第5章でくわしく説明します。

リーディング・セクションで目指すべき目標点(参考)

リスニング・セクションでは、正解率7割を目指すとよいことがわかりました。

さて、TOEICテストの合計200問のうち、半分にあたる100問はリーディングの問題です。

リーディングはリスニングに比べるとスコアを取りにくいため、リーディング・セクション全体では5割強の正解率を目指します。

リーディング・セクションは3パートにわかれていて、こちらも問題の難易度はそれぞれ違います。

そこで、パートごとに正解したい数は、

Part5 30問中:18~19問
Part6 16問中: 8~ 9問
Part7 54問中:25~26問

合計すると、正解数が51問~53問になります。

これで、リスニング・セクション、リーディング・セクションを合わせると600点以上に到達します。

それぞれ、対策をしっかり立てて、目標点を達成しましょう。

ここからは、TOEIC600点以上を確実にとるために必要な対策法です。

次は、あなたに必要な学習時間を確認していきましょう。

4.パート別の目標点達成に必要な学習時間とは?

ここでは、模擬試験を受けてわかった現在のスコアから、パート別に必要な学習時間を考えます。

「リスニング」と「リーディング」各セクションを攻略するための学習時間

ここでも、リスニングを中心に見ていきます。

前の章で、リスニング・セクションでは7割正解を目指すと、600点以上が無理なくとれるといいました。

リーディング・セクションでは5割強の正解率でよかったため、リスニングにかける時間を長くした方がよいのでは?

そう思いますよね。

実際に、リスニングに時間をかけて勉強した方が、全体のスコアを伸ばしやすいことがわかっています。

「具体的な学習対策」の「早く読む方法」でも書きましたが、リスニング対策の一部はリーディング対策にもなります。

リスニング対策に少し時間を多めにとって勉強しましょう。

さて、TOEICテストの学習時間についてよく引用される研究論文(Saegusa, Y. (1985) Prediction of English Proficiency Progress)があります。

これによると、TOEIC350~650 点の人が100点アップするための学習時間は225時間です。

TOEICは3ヵ月を1つの区切りにすると学習計画を立てやすいため、この225時間を3で割ると、1ヵ月あたりでは75時間

これを1日あたりにすると、2.5時間になります。

そこで、たとえば、次のような時間の使い方はどうでしょうか?

1.平日は、通勤の移動時などに勉強をすると決める。

平日は、通勤やお昼休みの時間をつかって、単語帳で単語を覚える。

または、リスニング教材をつかってリスニングの練習をする。

あるいは、リスニングの対策として、文章を早く読む練習をする(この方法は、もちろんリーディングの対策にもなります)

2.週末はまとめて時間をとって、リーディングの勉強をすると決める。

週末の午前中は、図書館など静かな場所で、文法を確認しながらリーディング・セクションの文法問題を解いていく。

午後は、自宅で、リーディング・セクションの読解問題を解いていく。

あるいは、2時間集中して過去問に挑戦するのもよいでしょう。

そのときは解答と解説を確認するのも忘れずに!

これは一つの例ですので、ぜひ、あなたのライフスタイルにあった時間配分を考えてみてください。

それでは、いよいよ、次の章では、リスニング問題のタイプ別攻略法(コツ)について説明します。

5.TOEIC「リスニング」対策に効果的な勉強法

ここからは、

  1. パート別の問題の構成
  2. 問題のタイプ別攻略法(コツ)
  3. 楽しく勉強を続けるコツ

この3つについて説明します。

1. 問題の構成

TOEICの問題は大きく、リスニングとリーディングのパートにわかれています。

それぞれ、

  • リスニング :Part1~4
  • リーディング:Part5~7

全体では7つのパートから構成されています。

ここでは、そのなかから、リスニングのパートごとの設問のタイプと解答方法について説明します。

リスニング・セクション

PART問題の種類(設問の数)設問の内容
1写真描写問題(6問)問題に印刷されている写真の説明文として最もふさわしい解答を、放送される4つの英文から選ぶ問題
2応答問題(25問)聞こえてくる質問文(呼びかけ)に対して、最も適切な内容(応答)を3つの選択肢から選ぶ問題
3会話問題(39問:3問x13セット)2人または3人の会話を聞き、その内容について4つの選択肢から解答を選ぶ問題
4説明文問題(30問:3問x10セット)1人のスピーカーの話を聞いて、その内容について設問に答える問題

うえの表で設問のタイプと解答方法がわかりました。

それでは、リスニング問題の攻略法を4つにわけて、それぞれのコツを説明します。

2. 攻略法 4つのコツ

第1章では、初めてTOEICを受ける人が「リスニングがむずかしい」と思う理由として、

  • 日常的なことがらだけでなく、ビジネスに関する設問が多い
  • リスニングの音声とテスト問題の文字すべてが英語
  • 問題の音声はさまざまな国の英語ネイティブがナチュラル・スピードで話す英語

の3つをあげました。

それぞれ、どうやって対策をとればいいのか、悩みますよね。

でも、安心してください! それぞれに最適な攻略法があります。

それでは、1つずつ見ていきましょう。

攻略法 その1(ビジネスでつかう語彙・単語編)

さきほどの理由の1つ目は、「日常的なことがらだけでなく、ビジネスに関する設問が多い」でした。

これに対する攻略法は、

ビジネスでよくつかう単語や表現の中でも、特にTOEICで頻出するものを効率的に覚える

です。

これには、2つの方法があります。

Ⅰ.TOEIC用の単語帳をつかって、ビジネスでよく使う単語を効率よく覚える。
Ⅱ.リスニング用の問題集をつかって、ビジネスでよく使われる表現に慣れる。

この順番で学習をすすめることで、TOEICで頻出のビジネス表現に慣れることができます。

(2つの方法について、詳しくはこちら

それでは、ほかの理由についてはどうでしょうか?

順番に解説します。

攻略法 その2(リスニング全般)

リスニングがむずかしいと思う理由の2つ目は、「リスニングの音声とテスト問題の文字すべてが英語である」でした。

確かに、いきなり流れてくる音声と書かれている文字がすべて英語であれば、はじめは誰でもドキドキすると思います。

しかし、この対策はそれほど難しくありません。

攻略法は、

問題の指示と、設問のパターンに慣れる

それだけです。

問題の指示(ディレクション)と、各パートの問題と解答のパターンはいつも同じです。

特に、ディレクションは毎回同じなので、本番では聞かなくてもいいレベルまで、音声に慣れてしまいましょう。

さて、「音声に慣れる」ためには、学習ステップ1としてあげた、模擬試験を受ける方法が役に立ちます。

具体的には、次のいずれかの方法で模試を受けて、TOEICのリスニングに慣れましょう。

  1. 「公式 TOEIC Listening & Reading 公式問題集」
  2. 「TOEIC L&R テスト 目標スコア奪取の模試」
  3. 「サンプル問題」TOEIC 各パートのテストを体験できる TOEIC 公式サイ トの模試

1と2は本番さながらの問題を収録した問題集です。

使い方は、

a. はじめに、現在のスコアを確認して弱点を把握する
b. 何度も問題を解いて、TOEICのリスニング・セクションそのものに慣れる

この2つの使い方ができます。

さきほどの「問題の指示と、設問のパターンに慣れる」ためには、b.を繰り返します。

問題を何度も解くことで、リスニングそのものの勉強になりますし、ディレクションと設問のパターンにも慣れることができます。

3の「サンプル問題」では、 TOEIC がどのようなテストなのかを確認できます。

TOEIC公式サイトのサンプル問題はこちら

攻略法 その3(リスニング全般)

リスニングがむずかしいと思う3つ目の理由は、

「問題の音声がさまざまな国の英語ネイティブがナチュラル・スピードで話す英語である」でした。

攻略法は、ずばり

さまざまな国の人が話すナチュラルな英語を聞いて慣れる

こと。

これには、2つの方法があります。

1.TOEICのリスニング用教材をつかって、音声に慣れる

公式教材のリスニング問題の音声の一部は、実際の公開テストと同じスピーカーが担当しています。

そのため、TOEICの英語に慣れるのに最適です。

また、教材には、どこの国の人が話しているのかがわかるように、出身国の国旗が示されています。

これによって、それぞれの国で話されている英語の特徴を理解することができるでしょう。

2.英語で放送されているニュースを聞いて、音声に慣れる

TOEICからは少し離れますが、毎日時間を決めてニュースを聞く方法があります。

具体的な方法は、

A. スマホアプリを利用する

「LissNビジネスニュースを英語でリスニング(日経電子版の簡易版)」

月額600と980円のプランあり(開始から1ヵ月は無料)
記事が読まれる言語は、米語と英語(国旗の表示あり)。 スクリプトつき。
日経電子版で配信されている記事をコンパクトにまとめたもの。

ビジネス英語ですが、話題は日本で起こっていることが中心なので、ニュース英語が初めての人にも親しみやすいと思います。

B. TVのニュース番組を観る

NHKで7:00p.m.から放送されるニュース7や、9:00p.m.から放送されるニュースウォッチ9など、2ヵ国語放送を聞く。
日本のニュースを英語で聞けるので、初めての人にも馴染みやすい。

スクリプトはないので、日本語であらかじめ同じテーマのニュースを観ておくと理解しやすくなるでしょう。

(特にインタビューを交えたニュース番組であれば、さまざまな国の英語ネイティブの音声を聞くことができます)

ここで少しタネ明かしをすると、

TOEICリスニング・セクションのディレクションとPart1とPart2の音声は、実はナチュラル・スピードよりも若干遅くなっています。

そのため、ニュース英語に慣れておくと、実際のテストで音声を聞いたときに落ち着いて解答できると思います

さらに、こんな方法も。


詳しくは、こちら

攻略法 その4(発音編)

英語の発音には、日本語にはない音がたくさんあります。

そのため、きちんとした発音を身につけるには、学校の授業とは別に、発音を矯正する必要があるでしょう。

また、個別の音に加えて、話し言葉ではさまざまな音の変化がおこるため、その知識がないとなかなか英語は聞き取れません。

そこで、この機会に、発音に特化した本を使って、しっかり取り組んでおくことをおすすめします。

3. 楽しく勉強を続けるコツ

さきほど「攻略にかける時間」の章で、リスニングとリーディング対策のために時間をつくる方法についてお話しました。

その方法をまとめると、たとえば、

平日は、通勤に往復2時間かかるとして、通勤時間をまるまる勉強にあてる。

また、お昼休みの半分を勉強にあてれば、1日あたりでは合計2.5時間になります。

週末には、2.5時間をひとつの単位と考えて、午前中と午後に1回ずつ時間をとって勉強する。

これで、平日4日分の時間がつくれることになります。

そして、平日の夜や週末のランチタイムには、リラックスして好きな洋画や洋楽を楽しみましょう。

洋画や洋楽は、英語の語感を鍛えるのに最適

なるべく意識して生活の中にとり入れるようにすると、
「英語を聞いた途端に頭がフリーズする」
といった状況を回避することができるようになりますよ!

[ 洋楽を語学学習に活かす方法はこちら ]
[ 映画やドラマを学習に活かす方法はこちら ]

そんな風に、メリハリをつけて学習をすすめましょう。

勉強はせっかく始めても、無理なスケジュールを組んでしまうと長続きしません。

無理のない範囲で工夫すれば、楽しく勉強を続けられると思います。

6.TOEIC「リスニング」対策のための教材の選び方

ここからは、リスニングの対策にとり入れたい教材の選び方を見ていきます。

「リスニング」教材の選び方

リスニング対策に必要なのは、「単語帳」、「パート別(Part1~4)」と「発音」の教材です。

テキスト選びで重要なのは、1つのジャンルにつき1つの教材にしぼるということ。

試験が迫ってくると、いくつもの教材を試したいという衝動にかられることがあります。

しかし、それでは、かえって集中力が散漫になって、結局なにも身に付かなかったということになりかねません。

特に「単語帳」は覚えにくい単語が出てくると、ほかの教材に挑戦しようとする人が多いのですが、2冊同時使用はおすすめできません。

それぞれのジャンルに一冊だけ準備して、集中してとり組みましょう。

7.TOEIC「リスニング」対策に役立つ教材&問題集

では、具体的な教材&問題集を、

  • ジャンル別:[単語帳] [パート別] [発音]
  • 模擬試験用
  • 基礎力アップのための:[文法編] [早く読むためのリーディング編]

この順番で紹介します。

[単語帳」

「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)」

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「金フレ」として有名なTOEIC単語帳の代名詞ともいえる一冊

音声つきです。
 

[パート別(Part1~4)] の教材

リスニングの対策には

「公式TOEIC Listening & Reading プラクティス リスニング編」

公式教材です。

公式テストを受けるための正統派の教材。

リスニング問題にとり組むためのヒントが満載です。

[発音] のための教材

「英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる」

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リスニング力を強化するために、あわせて注力したいのが発音です。

この本は発音に特化した一冊。音声つきです。

このほか、模擬試験用とリスニングに必要な基礎力アップのための教材を紹介します。

[模擬試験用]の問題集

模擬試験用の問題集は次の目的で使用します。

  • はじめに、現在のスコアを確認して弱点を把握する。
  • 何度も問題を解いて、TOEICのリスニング・セクションそのものに慣れる。

一押しは、

「公式TOEIC Listening & Reading 公式問題集」

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公式教材です。

TOEICテスト開発機関であるETSが実際と同じプロセスで問題を収録しています。

そのため、TOEIC公開テストと傾向がまったく同じです。

リスニングの音声の一部は実際のテストと同じスピーカーが担当しているため、リスニング問題に慣れるのに最適です。

TOEICテストを疑似体験するためにも、必ずおさえておきたい問題集です。

(「公式問題集」は何冊も発行されていますが、新形式採用以降のものはどれも有効です)

設問ごとの詳しい解説を求めるなら

「TOEIC L&R テスト 目標スコア奪取の模試」

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実際のTOEICテストを研究しつくして書かれた教材です。

TOEICテストと同じ難易度の問題にチャレンジできる問題集になります。

問題一式とそれぞれの問題に対するくわしい解説をとおして、TOEICテストを体験することができます。

目指すレベルごとにちょっとしたコツも紹介されています。

実際のテストと同じ形式に慣れるには「公式教材」。

詳しくわかりやすい解説を求めるなら「目標スコア奪取の模試」。

この2冊は「問題集」です。傾向が違うため、併用も 〇。

つぎに、基礎力アップのための教材2選です。

[文法編]

「1駅1題 新TOEIC TEST文法特急」

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TOEICに特化した文法書です。

問題の次ページに書かれている回答・解説がわかりやすく、通勤時にもつかいやすい構成となっています。

[早く問題を読むためのリーディング編]

英字新聞や英語で書かれた雑誌・本があればそれを使って練習します。

詳しいやり方が知りたいときは、

「毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる」

英文の読解に必須なのが「英文を頭から読むこと」。

その方法を理屈ではなく、ダイレクトに脳に刻み込むトレーニング法を伝授しています。

8.まとめ

いかがでしたか?

リスニングを中心にした試験対策の3つのステップは、

ステップ1 模擬試験を受ける
ステップ2 模擬試験の答えあわせをする
ステップ3 学習プランを組みたてる

この学習プランで必要なのは、次の3種類のテキストでしたね。

  • リスニング対策のためのテキスト(単語帳・パート別・発音用教材)
  • 模擬試験用のテキスト
  • 基礎力をアップするためのテキスト(文法・速読用教材)

使いやすい教材で、無理なく楽しく勉強しましょう。