TOEIC「会話」問題の設問形式に着目して「リスニング」を攻略する方法

TOEICの「会話問題」と言えば、Part3。

なのですが、実は、ほかにも「会話」の要素があるパートはいくつもあります。

そして、それらのパートには、なんと共通の対策法があるんです。

このページでは、

「1つのパートを対策するだけで、他のパートも攻略できる方法」

さらに、

「リスニング対策を、会話にも応用できる方法」

を紹介します。

2021年10月8日

1.TOEIC 共通の対策ができるのはどのパート?

TOEICには、共通の対策法が使えるパートがいくつかあります。

TOEIC L&Rテストは

  • リスニング
  • リーディング

の2つのセクションから成るテスト。

特に、リスニングは対策することで比較的早く、得点アップに結び付きやすいという特徴があります。

そこで、このページでは、リスニングに共通の対策法について見ていきましょう。

リスニング対策法はいくつかありますが、

ここでは、

4つのパートのうち3つのパートに共通

して使える対策法について説明します。

3つのパートとは、

  • Part2
  • Part3
  • Part4

ここで、リスニングの各パートの具体的な内容を見てみましょう。

リスニング・セクション

PART問題の種類(設問の数)  設問の内容
1写真描写問題(6問)問題に印刷されている写真の説明文として最もふさわしい解答を、放送される4つの英文から選ぶ問題
2応答問題(25問)聞こえてくる質問文(呼びかけ)に対して、最も適切な内容(応答)を3つの選択肢から選ぶ問題
3会話問題(39問:3問x13セット)2人または3人の会話を聞き、その内容について4つの選択肢から解答を選ぶ問題
4説明文問題(30問:3問x10セット) 1人のスピーカーの話(ナレーション)を聞いて、その内容について設問に答える問題

リスニングは、上の4つのパートから構成されています。

ここからは、パートの共通点について具体的に見ていきます。

設問形式に見られる共通点

上の4つのパートの設問内容を見てみると、

Part1を除けば、

「話者」の話した内容に対する「答え」をみつける問題

これは、言い換えると、

「会話」の要素を持つ問題

になります。

たとえば、

Part2とPart3はそれぞれ、

  • Part2:呼びかける人と、それに応える人の「会話」問題
  • Part3:文字通り、「会話」問題

です。

一方、Part4はどうかと言うと、

  • Part4:説明文問題

ですが、具体的には、

ナレーションを聞いて、内容に対する「答え」をみつける問題

です。

そこで、 あなたがナレーションの「聞き手」であるとイメージしてみてください。

すると、

会話の相手が話していることを、あなたが聞いて答える

つまり、「会話」問題になります。

実は、Part1にも「会話」の要素があるのですが、設問形式が違うため、ここでは除外します。

そこで、

Part2,3,4の設問形式には共通点

があることになります。

2.TOEIC「リスニング」のパートに「共通の設問形式」

さきほど、TOEICリスニングの「3つのパートの設問形式には共通点がある」と言いました。

どういうことかと言うと、

どのパートも、

典型的な「設問」と短い「答え」

で成り立っています。

典型的な「設問」と短い「答え」

典型的な「設問」と短い「答え」って、テストなんだから当たり前

そう思われたでしょうか?

もちろん、どんなテストも「設問」と「答え」から成り立っています。

では、なぜこの3つのパートをことさらに強調するかと言うと、

これらのパートは、

  • 英語の典型的な疑問形のかたちをとる「設問」
  • ポイントのみを抑えた短い「答え」

この2つで成り立っているから。

「共通の設問形式」が重要な理由

さらに、これが重要な理由は、

  1. 1つのパート対策を応用することで、ほかの2つのパートも攻略できる
  2. 典型的な「疑問形」と「答え」の組み合わせを、会話にも応用できる

この2つ。

では、1つずつ詳しく説明します。

3.TOEIC「リスニング」Part2の対策

1つ目は、 「1つのパート対策を応用することで、ほかの2つのパートも攻略できる」です。

はじめに、Part2の対策をします。

Part2の対策法

Part2には、たとえば、こんな問題があります。

Q. When did you last update your software?

選択肢は、つぎの3つとします。

A) A new tableware.
B) A few weeks ago.
C) Above the desk.

それぞれの意味は、

設問: 最後にソフトウェアを更新したのはいつですか?

選択肢:
A) 新しいテーブルウェア
B) 数週間前
C) 机の上

質問は “When”と「とき」について聞いているので、答えは(B)になりますね。

この問題は簡単だと思いますが、この質問には重要なポイントが2つあります。

1つ目は、

設問が「When ~ ?」という典型的な疑問文

もうひとつは、

設問中の「last」の位置

です。

では、1つずつ見ていきましょう

1.5W1Hで始まる疑問文

1つ目は、5W1Hと呼ばれる疑問文。

5W1Hとは、疑問詞(When, Where, Who, What, Why, How)で始まる疑問文

このタイプの疑問文には、標準的な「答え方」があります。

しかし、

このタイプの疑問文は、基本的に、

Yes/Noでは答えられない

そういった特徴があります。

そこで、

慣れないうちは、「設問中の疑問詞」を頭の中で変換して、標準的な「答え」を確認すると良いかもしれません。

具体的には、下の表をご覧ください。

「疑問詞」の種類変換標準的な「答え」
Whenいつ?とき
Whereどこ?場所
Whoだれ?人の名前、役職など
Whatなに?もの、条件など
Whyなぜ? 理由

このパターンの疑問文には、ほかにも、

疑問詞変換標準的な「答え」
What time ~ ?いつ?とき
How ~ ?どうやって?方法
How long ~ ?    
How many ~ ?
How big/small ~ ? 
How often ~ ? 
どのくらい?
どのくらい?
どのくらい?
どの程度?
時間や距離
数や量
大きさ
頻度

などがあります。

問題に慣れてきたら、変換せずに英語を英語のまま理解するようにしましょう!

そこで、このタイプの問題の対策法は、

  • 「疑問詞」の種類
  • 対応する、標準的な「答え」

これをセットで覚えておくことになります。

たとえば、

さきほどの設問は「When ~ ?」なので、選択肢から「とき」を表す「答え」を選びました。

「えっ、そんな簡単なこと?」

そう思ったでしょうか。

その理由を説明しますね。

リスニング [各パートの具体的な内容] の表では、

Part2の設問数は25題(1問あたりの解答時間は約5秒)

となっています。

つまり、Part2は、

「設問」と「解答の選択肢」が、矢継ぎ早に放送される

という特徴があります。

そのため、

ゆっくり「答え」を考えている時間はありません。

そこで、重要なのは、

考えなくても答えられるレベルまで落とし込む

こと。

具体的な勉強法は、

  1. Part2の設問25問を解く
  2. 設問ごとに答え合わせをして、解説をよく読む
  3. 1つ目の「設問」の音声を聞いて文を書き出す
  4. 「模範解答」の音声を聞いて文を書き出す
  5. #3,4の手順を25問目まで繰り返す
  6. 全部書き終えたら、今度は音声にあわせて言ってみる
  7. 1つ目の「設問」の音声を聞いたら一旦「ポーズ」にして復唱
  8. 「ポーズ」にしたままで、「模範解答」を思い出して言ってみる
  9. この方法で全問を「模範解答」とセットにして覚える

この順番になります。

この勉強法には、実は、

  • 「ディクテーション」
  • 「シャドーイング」
  • 「リテンション」

の要素が入っています。

どれも、元々は通訳の訓練法ですが、語学学習全般に有効なことがわかっているため、おすすめです。

(ディクテーション、シャドーイング、リテンションについて、詳しくはこちら

Part2には他にも、つぎのような疑問形をとる設問が出題されます。

質問のかたち(例)応答のかたち(例)
15W1Hで始まる疑問文基本的にYes/Noでは答えられない
2Be, Do, Can, Have, Shouldで始まる疑問文Yes/Noで答えられるが、例外あり
3didn’t you?, have/n’t you?で終わる疑問文Yes/Noで答えられるが、例外あり
4Would you (please)~?(依頼文)Sure/Certainlyなどに代表される受け答え
5How about ~?(疑問文/依頼文)Yes/Noで答えられるが、例外あり

そこで、さまざまな設問形式に慣れるために、

少なくとも2セット分(25問x2)の問題を解いて、

「設問」と正しい「答え」(模範解答)だけをセットで覚える

この方法で、Part2のパターンを攻略しましょう。

問題を解くには、公式問題集やリスニング問題集が使いやすいと思います。

2.設問中の「last」の位置

つぎに、

設問中の「last」の位置

について見てみましょう。

Q. When did you last update your software?: 最後にウェブサイトを更新したのはいつですか?

この英文を見て、「last」の位置はここなの?

と思いませんでしたか?

たとえば、学校の教科書では、

「When did you update your software last time?」

このように教えていると思います。

もちろん、間違いではないのですが、

より英語らしいのは、設問文の順序

「last」が動詞の前に置かれています

この場合、「last」を強調する意図が感じられますが、

実はこれ、Part5やPart6にも通じる文法の決まり事のひとつです。

たとえば、例文のように、

「動詞」を修飾できる品詞は「副詞」

と感覚的に覚えておくことで、正解を導き出すことができます。

このように、典型的な英文を覚えておくと応用がききます。

つまり、

  • 「疑問詞」の種類
  • 対応する、標準的な「答え」

これをセットで覚えておくことで、英語らしい順序で構成された文章をそのまま丸ごと自分のものに出来てしまうのです。

4.TOEIC「リスニング」Part2対策を他のパートに応用

ここからは、「Part2の対策を応用して、ほかの2つのパートも攻略する方法」です。

具体的には、Part3とPart4の対策になります。

そこで、Part3とPart4の「設問の内容」を今一度見てみると、

Par3は、

2人または3人の会話を聞いた上で、設問文を読んで、適切な「答え」を選ぶ

Part4は、

1人の話者によるナレーションを聞いて、設問文を読んで、適切な「答え」を選ぶ

問題。

それぞれ、「会話」と「ナレーション」を聞きとるための練習は、別途必要ですが、

共通なのは、

「設問文を読んで」

という部分。

ここに、Part2の対策が活かせます。

Part3とPart4は、

設問を「先読み*」することが重要

なパート。

*「先読み」とは、ディレクション(パートに関する説明や指示)の放送が流れている間や、次の問題の放送がはじまる前に、あらかじめ設問を読んでおくこと

特に、Part3とPart4では、問題が放送される直前に設問の「先読み」をしないと、効率的に解答することが難しく、大幅な得点アップは望めません。

そこで、設問の「先読み」をする方法です。

Part3とPart4の設問の主語は、Part2の「I」や「You」ではなく、

会話の登場人物やナレーションをする「当事者」

という違いがあります。

そのため、

  • When/Where/What/Why do/does 「当事者」~?
  • When/Where/What/Why is/are「当事者」~?
  • Who most likely is ~?

などのかたちを取りますが、基本的な構造はPart2の設問と同じです。

つまり、

Part2の問題に慣れておけば、「主語」を置き換えるだけで、「先読み」も素早くできるようになります。

5.TOEIC「リスニング」Part2対策を「会話」に応用

TOEICリスニング Part2の対策として見てきた、

「疑問形」と「答え」の組み合わせ

を会話に応用しましょう。

ここで、

あなたが誰かと会話しているときのことを思い浮かべてみてください。

話している言語は、「日本語」でも「英語」でも構いません。

もし、初対面の相手だったら、どんなふうに会話を展開させていくでしょうか?

  • 家族だったら・・・
  • 友だちだったら・・・
  • 先輩や後輩だったら・・・

具体的に思い出せればベストですが、イメージしてみるだけでもO.K.です。

このとき、あなただけが一人でずっと話をしているでしょうか?

それとも、相手が一人でずっと話をしているでしょうか?

たぶん、そんなことはないですよね。

おそらく、あなたが相手の近況を聞いたり、相手からの質問にあなたが答えたりしていると思います。

そう。

会話は、相手との言葉のやり取り

かたちで言えば、

「疑問形」と「答え」

で成り立っています。

英会話というと、とかく「自分が何を話せるか」に意識が向きがちですが、

実は、「質問できること」が一番重要だったりします。

聞き上手は、話し上手

言語が異なっても、この法則は不変です。

つまり、英語で会話するときも、

「疑問形」と「答え」

が基本になります。

そこで、Part2の「疑問形」と標準的な「答え」の組み合わせを覚えておけば、

あとは、それを応用すればよいというわけです。

6.TOEIC「リスニング」対策に適した教材

ここで、TOEICのリスニング対策に適した教材をご紹介します。

ここまで、Part2を対策することで、ほかの2つのパートも攻略する方法について見てきました。

Part2の具体的な勉強法は、

  1. Part2の設問25問を解く
  2. 設問ごとに答え合わせをして、解説をよく読む
  3. 1つ目の「設問」の音声を聞いて文を書き出す
  4. 「模範解答」の音声を聞いて文を書き出す
  5. #3,4の手順を25問目まで繰り返す
  6. 全部書き終えたら、今度は音声にあわせて言ってみる
  7. 1つ目の「設問」の音声を聞いたら一旦「ポーズ」にして復唱
  8. 「ポーズ」にしたままで、「模範解答」を思い出して言ってみる
  9. この方法で全問を「模範解答」とセットにして覚える

この順番です。

そこで、TOEIC本番の問題に近く、使いやすい教材は、

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特に、Part3とPart4の選択肢は若干長めですが、その分、本番では余裕をもって解答できると思います。

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7.まとめ

このページでは、

TOEIC リスニング3つのパートに「共通の設問形式」 に着目し、

  • Part2の対策法を応用することで、ほかの2つのパートも攻略
  • 典型的な「疑問形」と「答え」の組み合わせを、会話にも応用

この2点について見てきました。

Part2の対策法を、Part3やPart4、さらに会話に応用して、楽しみながら進めていきましょう!