TOEIC 700点を効率よく達成するためのリーディング勉強法

TOEIC 700点を目指すとき、リーディングはリスニング以上の対策が必要です。

TOEIC 700点を達成するには、リーディングセクション全体で6割強正解できるかどうかがカギになります。

そこでこのページでは、TOEIC 700点を達成するためのリーディング・パート別対策についてくわしく解説します。

1.TOEIC 700点のレベルと達成すれば得られるメリット

はじめに、

TOEIC 700点のレベルと達成すれば得られるメリットについて、

  1. TOEIC 700点のレベルとは?
  2. TOEIC 700点に必要な勉強時間
  3. TOEIC 700点を達成すると得られるメリット

この順番で、ポイントだけをまとめておきたいと思います。

1.TOEIC 700点のレベルとは?

TOEIC 700点のレベルとは、

中上級レベルに近い中級レベル

です。

2.TOEIC 700点に必要な勉強時間

現在、TOEIC700点を目指しているあなたは、

TOEIC 600点をすでに達成している、または近々、達成する予定だと思います。

その場合、

1日平均2.5時間勉強すると、3ヵ月

で、TOEIC 700点は達成可能です。

(これは、理論上の数字なので、やり方次第で短縮できます。)

3.TOEIC 700点を達成すると得られるメリット

得られるメリットの目安として、

TOEIC 700点と履歴書に記載すれば、

「海外業務に近いレベル」として評価

されるでしょう。

TOEIC 700点のレベルと達成すれば得られるメリットについて、

詳しくは、TOEIC 700点を超えるメリットと達成するためのリスニング勉強法をチェック!

2.TOEIC 700点を達成するためのリーディング勉強法

ここからは、TOEIC 700点を達成するための効率の良い勉強法について、

リーディングを中心に解説します。

TOEICテストの内容から対策を考える

TOEICには、

リーディングにくらべてリスニングの方がスコアを稼ぎやすい

という特徴があります。

これは、言い換えれば、

リーディングは、リスニング以上に対策が必要

なのですが、

目標スコアが700点の場合、

リスニング・セクションは全体で正解8割

リーディング・セクション全体では正解6割強

で目標をクリアできます。

そう聞くと、すこし気が楽になりませんか?

じつは、TOEIC受験者の多くが、はじめてTOEICを受けた時に、

「リーディングの問題量に圧倒された」

と答えています。

だとしたら、これってちょっとした安心材料になりますよね。

では、ここからは具体的にリーディングの勉強法を見ていきましょう。

TOEIC 700点を目指すリーディング勉強法

はじめに、パート別の内容から確認しましょう。

リーディング・パート別の内容

はじめに、リーディングのパート別の内容です。

TOEICテストは7つのパートに分かれています。

このうち、リーディングは Part5~Part7

それぞれの内容は次のとおりです。

[ リーディング・セクション ]

PART問題の種類 設問の数内容
5短文穴埋め問題30問1ヵ所が空所になっている短い英文を読んで、空所を埋めるのに最も適切な解答を4つの選択肢から選ぶ問題
6長文穴埋め問題16問(4問x4セット)3~4ヵ所が空所になっている長文を読んで、それぞれの空所に最も適切な解答を4つの選択肢から選ぶ問題
7長文読解問題54問(1つの文書 29問 複数の文書 25問)1~3つの文書を読み、各設問に対する最も適切な解答を4つの選択肢から選ぶ問題

パートごとの内容を確認できたところで、

つぎでは、それぞれのパートで何点取ると700点を達成できるか見てみましょう。

TOEIC 700点を達成するためのリーディング目標正答数

リーディング・セクションは上の表のように3つのパートに分かれています。

3つのパートで正解したい数は、それぞれ、

パート正解したい数問題数
Part523~24問30問中
Part6  9~10問16問中
Part732~33問54問中

合計すると、正答数が 64問~ 67問になります。

多少前後するかもしれませんが、この範囲で、

リーディング・セクション全体では正解6割強

を達成できるでしょう。

つぎでは、パート別にどういった対策をすればよいのか見ていきます。

3.TOEIC 700点を達成するためのリーディング・パート別対策

では、

いよいよ、TOEIC 700点を達成するためのリーディング・パート別対策です。

リーディングには、いくつかのパートに共通の問題の種類があります。

Part5とPart6で共通「文法」の問題
Part5, Part6, Part7で共通「語彙」の問題
Part6とPart7で共通「読解」の問題

このうち、Part5とPart6共通でスコアがすぐに伸びやすいのは、

「文法」と「語彙」

の問題です。

現在、TOEIC700点を目指しているあなたは、

600点をすでに達成している、または近々、達成する予定だと思いますので、

基本文法とTOEICに必要な語彙の6割以上

をすでに習得済みだと思います。

TOEIC 700を目指す場合にも、必要なのは、

リーディング・セクション全体では正解6割強

なので、やはり、

「文法」と「語彙」

を中心に対策すると効率的です。

そこで、ここでは、

TOEIC700点を取るために強化したい

パート別の勉強法をご紹介します。

リーディング・パート別の特徴と勉強法

ここからは、パート別の特徴と勉強法です。

パート別に、特徴を確認しながら勉強法を見ていきましょう。

Part5

はじめに、Part5です。

Part5の形式は「単文穴埋め問題」、問題数は、30問。

問題のタイプは、主に、

  • 単語の中心となる部分が同じで語尾だけが異なる「品詞問題」
  • 動詞の活用形が並んでいる「動詞活用問題」
  • すべて異なる単語が並んでいる「語彙問題」

この3つ。

つまり、「文法」と「語彙」の問題です。

それぞれの問題タイプには特徴があり、解き方にはコツがあります。

詳しくは、「TOEIC600点を達成するための文法対策と参考書・アプリの選び方」をご覧ください。

ここまでは、TOEIC600点を目指していたときと共通です。

600点では、

難しいと思う問題は深追いせず、正解できる問題を確実にとれるように練習する

ことが秘訣でした。

700点では、これに、

出来るだけ多くの問題を解いて、パターンに慣れる

この方法をぜひ追加してみてください!

これによって何が変わるかというと、

文法問題で重要な、

同じタイプの問題を瞬時に見分けられるようになる

だけでなく、

問題の「解き方」のパターンも蓄積されていく

つまり、

「このタイプの問題には、この解き方」というパターンがどんどん身についていきます

するとどうなるかと言うと、

問題を見た途端に答えを決められるようになる

というわけです。

(効率よくパターンに慣れる方法は、こちら

Part6

つぎは、Part6です。

Part6の形式は「長文穴埋め問題」、問題数は、16問(4問 x4セット)。

Part6の問題は、大きく

  • 「単文空所補充」
  • 「文脈から読み取る」

この2つのタイプに分かれています。

それぞれがさらに、

「単文空所補充」タイプ:

  • 同じ品詞の単語が並ぶ「語彙問題」
  • 単語の中心となる部分が同じで語尾だけが異なる「文法(品詞)問題」

「文脈から読み取る」タイプ:

  • 空欄に適切な文を挿入する「文挿入問題」

主に、この3種類の設問形式をとっています。

問題を解くうえで効率の良い順番は、

  1. 「単文空所補充」問題の解答を先に済ませる
  2. つぎに「文脈から読み取る」タイプの問題に解答する

なぜかと言うと、

「文脈から読み取る」タイプの問題を先にしてしまうと、必要以上に時間を取られることがあるため。

そこで、この順番で問題を解くと効率的だと思います。

この順番で解答する際、解答欄を間違えないように注意!

Part7

最後に、Part7です。

Part7の形式は「長文読解問題」、設問数は、54問(1つの文書:29問 複数の文書:25問)

Part7の問題のタイプは3種類。

それぞれのタイプには特徴があり、解き方にはコツがあります。

Part7は、

1~3つの文書を読み、各設問に対する最も適切な解答を4つの選択肢から選ぶ問題

それぞれの問題タイプは、

  • シングル・パッセージ(1つの文書)
  • ダブル・パッセージ (2つの文書)
  • トリプル・パッセージ(3つの文書)

と呼ばれています。

パッセージ(passage):「段落」や「節」という意味ですが、TOEICでは「文章」の組み合わせについて説明するときに、この言葉が使われます。

ここで、文書(問題文)の傾向を見ると、

  • ひとつのテーマにそって書かれた文
  • レターや社内メールなどの業務文書
  • ニュースやプレスリリースなどの広報文書
  • 取扱説明書や保証書などの定型文書
  • 表やリストを組み合わせた文

など。

このうちの1つまたは複数の文書を読んで、設問に解答していきます。

Part7には、すぐに解ける問題と時間のかかる問題があります。

たとえば、

シングル・パッセージは、比較的すぐに解ける問題が多い

また、

ダブル・パッセージやトリプル・パッセージも、

形式に慣れていれば、解ける問題が多い

という特徴があります。

実際、Part7は、時間をかければ解ける問題がほとんど

つまり、Part7も、

出来るだけ多くの問題を解いて、パターンに慣れる

ことで、テスト本番で解ける問題が多くなります。

しかし、同時に、

Part7にかけられる時間は1問あたり約1分

この時間内ですべての問題を解くには、かなり踏み込んだトレーニングをする必要があるでしょう。

4.TOEIC Part7の正解率を上げる効果的トレーニング法

ここからは、Part7の正解率を上げる効果的なトレーニング法です。

Part7の問題は、「長文読解」ですね。

この対策には、少し時間をかけて取り組む必要があるのですが、

効果的なトレーニング法のひとつをご紹介します。

「音読」→「黙読」のトレーニング

TOEICの「長文読解」に効果的なのは、「音読」してから「黙読」するトレーニング。

最初に、まとまった文章を、

「音読」することで、英文のリズムをつかむ

英文には、日本語とは異なるリズムがあります。

このリズムをつかむには、英語の音声に合わせて「自分で言ってみる」のが効果的。

歌のリズムをつかむのと似ていますね。

つぎに、

「黙読」することで、テストを疑似体験する

TOEICは、テスト中に声を出すことができません(緊急時を除く)。

そのため、リーディングの問題を読みながら解くには、

「頭の中でリズムを取りながら」黙読する

必要があります。

そこで、

音読に慣れる → 黙読して(声に出さずに読んで)内容をおおまかに記憶する

この練習をしておくと、実際のテストを疑似体験しながら問題を解くことができます。

「音読」→「黙読」の詳しいトレーニングのやり方は、TOEICの”時間が足りない問題”を解消して大幅に得点アップする方法で紹介しています。

さらに、700点を目指す上で重要なのが「時間管理」

時間管理を徹底する

リーディング・セクションで特に重要なのが、

時間管理を徹底する

ことです。

TOEICテストは大きくリスニングとリーディングに分かれています。

このうち、リーディングは設問ごとにかける時間を自由に決められますが、

リーディング全体では、75分間で100問の問題を解く

ことになります。

TOEICは、Part別に時間配分を変える必要があり、

特にPart7は1問あたり約1分

を見ておかないとすべての問題は解けません。

そこで、たとえば、

Part5で重要なのが、

30問を効率よく解いて、Part6とPart7に十分な時間を残す

こと。

あらかじめ、

1問あたりどれくらいの時間をかけるか

を決めておくことが重要な対策になります。

具体的には、

Part5の設問数は、30問。

Part6とPart7での時間配分を考えると、

1問あたりにかける時間の理想は、20秒。

最大でも、30秒です。

これを可能にするには、

  1. 問題文を読む前に4つの回答の選択肢をさっと確認する。
  2. 問題タイプがどれに当てはまるかを、これらの選択肢から即断する。
  3. 「文法問題」であれば、空欄の前後を見て、選択肢から正解を見極める。
  4. 「語彙問題」は、問題文を読んで、意味から正解を見極める。

この手順で問題を解く練習をすると有効です。

また、Part6も、

時間管理が重要

です。

「単文空所補充」問題の解答が済んだら、

「文脈から読み取る」タイプの問題に解答します。

1問あたり30秒を目安に解答して、

54問と問題数の多いPart7にできるだけ時間を残しましょう!

Part7での時間配分を考えると、

Part6、1問あたりにかけられる時間は、40秒。

1セットあたりでは、2分40秒となります。

これを可能にするには、

  • 全文を冒頭から読み
  • 設問ごとにタイプを見極めて
  • 解答する

つまり、

  1. 全体の流れを確認するために、問題文を頭から読む
  2. 文中で設問が出てきたら、問題タイプのどれに当てはまるかを確認する。
  3. 「語彙問題」は、設問が含まれる文を読んで、意味から正解を見極める。
  4. 「文法(品詞)問題」は、設問が含まれる文を読んで、空欄の前後から正解を見極める。
  5. 「文挿入問題」は、前後の文章を読んで、正解を見極める。

この手順で問題を解く練習をすると効率がアップします。

そして、Part7

Part7にかけられる時間は1問あたり約1分

このパートも、「時間管理」が肝になります。

5.リーディングの効果的トレーニングに適した問題集とアプリ

TOEIC 700点を達成するためのリーディング・パート別対策で中心となるのが

「文法」と「語彙」

そして、

ぜひ取り入れたいのが、

「音読」→「黙読」のトレーニング

時間管理の徹底

です。

そこで、ここでは、

時間管理を徹底しながら、

「文法」「語彙」問題を解くためのアプリ

「音読」→「黙読」のトレーニングに適した問題集とアプリ

この2つをご紹介します。

1つ目は、

「文法」「語彙」問題を解くための問題集

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2つ目は、

「文法」「語彙」、さらに「長文読解」対策ができるアプリ

ここからは、時間管理を徹底しながら、

「文法」「語彙」問題が解けるアプリをご紹介します。

このプログラムでは、ここまで見てきた、

  • 「文法」対策
  • 「語彙」対策

に加えて、

  • 「長文読解」対策

のすべてをカバー。

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出来るだけ多くの問題を解いて、パターンに慣れる

ことができるため、

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6.まとめ

いかがでしたか?

TOEIC 700点を攻略するには、600点のときとは少し違ったトレーニングを加えると効果的です。

特に、アプリを使って「文法」や「語彙」の勉強を習慣化するのがおすすめ。

知らず知らずのうちに経験値が増えて、本番でもサクサク問題が解けるようになりますよ!