TOEICの受験が久しぶりなときは、すこし楽しみでもある反面、
何から手をつければいいのか、迷いますよね。
「以前と比べて、問題の内容や傾向が変わっているかも」
「もしかしたら、前に受けたときと難易度も違うかもしれない」
さまざまなことが頭をよぎると思います。
そこで、このページでは、
受験が「久しぶり」なあなたが
迷うことなく勉強をはじめられるよう
とっておきの秘訣を公開します。
1.TOEICの受験が「久しぶり」な時のはじめの一歩
TOEICを受けるのは、数年、または十数年ぶり?
受験が久しぶりであれば、何から手をつけようか「はじめの一歩」が気になりますよね。
ましてや、かなり久しぶりということになれば、試験の内容が大きく変わっている可能性もあります。
実際、TOEICは数年前に大きく様変わりしました。
そこで、
現在のTOEICテストについて確認しておきましょう。
現在のTOEICテスト
はじめに、「現在のTOEICテスト」から見ていきましょう。
現在、TOEICテストには2種類あります。
- リスニング&リーディング(L&R)テスト
- スピーキング&ライティング(S&W)テスト
(それぞれ、ちょうど半分の分量の「TOEIC Bridge Test」も実施されています。)
ここで、
英語の4技能(スキル)と言えば、
聞く | 読む |
話す | 書く |
ですね。
TOEICテストでは、長い間、
主に「聞く」と「読む」力を判定するための L&R
が実施されてきました。
2007年からは、残る2つの技能である、
「話す」と「書く」力を正確に判定するための S&W
も実施されています。
もちろん、どちらのテストを受けるかによって学習法は大きく異なります。
このページでは、
受験者数の多い L&Rテストについて話を進めていきます。
リスニング&リーディング(L&R)テスト
TOEICテストのスコアという場合、
一般的には、L&Rテストのスコア
を指しています。
なぜかと言えば、
企業の多くが、採用や選考の際に L&Rテストのスコアを参照する
と答えていることから、
TOEIC受験者の大多数が L&Rを受験しているため。
具体的に参考にされるスコアは600点以上
と言われています。
では、600点とはどのぐらいのレベルなのでしょうか?
TOEICの平均的な点数から見てみましょう。
TOEIC L&R の平均スコア
2016年に新形式*が採用されてから2020年1月までに実施された、
各TOEIC L&Rテストの受験者の平均スコアは560点~580点台。
そのうち、ここ最近で最も多くの人が受験したのが、2020年1月です。
そのときの平均スコアが下の表になります。
【2020年1月の平均スコアとスコア分布】
リスニング セクション (Listening) | リーディング セクション (Reading) | トータル (Total) | |
最高スコア | 495 | 495 | 990 |
最低スコア | 5 | 5 | 10 |
平均スコア | 320.6 | 260.6 | 581.2 |
標準偏差 | 85.8 | 96.3 | 173.6 |
第247回(2020年1月)受験者数:111,093人 ( TOEIC公式サイトより)
この表では、トータルの平均スコアは581.2点です。
つまり、TOEIC600点以上のレベルとは、平均を少し上回ったレベルになります。
気づかれたと思いますが、
TOEICではじめに目指すべきスコアは、600点~
実はこれ、今も以前も変わりません。
では、何が変わったかと言うと、
テストの内容
です。
つぎで、具体的に見ていきます。
TOEIC L&R の内容
ここからは、TOEIC L&Rの具体的な内容です。
TOEIC L&Rは、大きく2つのセクションに分かれていて、
- リスニング :Part1~4
- リーディング:Part5~7
計7つのパートから構成されています。
ここまでは、以前と同じですね。
2016年に変更となったのは、主に以下の点
です。
リスニング(Part1~4)
Part | 問題の種類 | 設問の数 (旧:2016年以前) | 設問の数 (新:現在) |
1 | 写真描写問題 | 10問 | 6問 |
2 | 応答問題 | 30問 | 25問 |
3 | 会話問題 | 30問 (3問x10セット) | 39問 (3問x13セット) |
4 | 説明文問題 | 30問 (3問x10セット) | 30問 (3問x10セット) |
計 100問 | 計 100問 |
リーディング(Part5~7)
Part | 問題の種類 | 設問の数 (旧:2016年以前) | 設問の数 (新:現在) |
5 | 単文穴埋め問題 | 40問 | 30問 |
6 | 長文穴埋め問題 | 12問 (3問x4セット) | 16問 (4問x4セット) |
7 | 長文読解問題 | 48問(1つの文書:28問、 複数の文書:20問) | 54問(1つの文書:29問、 複数の文書:25問) |
計 100問 | 計 100問 |
うえの表を見ると、
設問数の合計はリスニング、リーディングともに以前と同じ100問ですが、
パート別の設問数(比率)
が変更になっています。
どういうことかと言うと、
比較的点数を取りやすいPartの設問数が減り、
- リスニング:会話やトークの量
- リーディング:長文や文書の量
が増えているのです。
つまり、
全体で見ると若干、難化していると言われています。
2.TOEIC の受験が「久しぶり」なときに必要なのは?
では、この傾向に対処するためには、どのような対策が必要でしょうか。
はじめに、
何が必要かを見極める
必要がありそうです。
一見、設問数の多いパートの対策をすれば、スコアが上がりそうですが、
パートごとに特徴があるため、得意・不得意は人によって異なります。
そこで、「あなたにとって」何が必要かを見極めていきましょう。
TOEIC の「公式問題集」を解いて、現状確認
TOEIC L&R を久しぶりに受ける時に重要なのが、
現状確認
です。
特に、前回の受験から時間が経っている場合は、現状を確認することで、
- 得意・不得意なパート
- 得意・不得意な項目
が明らかになり、今後どこに力を入れれば効果的かを把握するのに役立ちます。
現状を確認する方法でおすすめは、
最新の「公式問題集」で実際に問題一式を解いてみる
こと。
問題一式を解くことで、
以前、受験したときとどこが変わったのか
を、あわせて確認できます。
現状を確認したら、いよいよ具体的に勉強を進めていきましょう。
テストの結果から確認できたのは、
1)リスニングとリーディングを比較して、どちらのスコアが高かったか
2)パート別で見たときに、どのパートのスコアが高かったか/低かったか
3)単語、文法、聞き取り、読解のうち、どの項目が得意/不得意と感じたか
この3点かと思います。
そこで、具体的な勉強法は、
- 現状にそった学習プランを立てる
- TOEICの問題に対応するための勘を取り戻す
この2つ。
では、一つずつ詳しく説明します。
3.現状にそった学習プランを組み立てる
一つ目は、「現状にそった学習プランを組み立てる」です。
TOEICの7つのパートには、それぞれに特徴があるため、
自分の弱点を補強しながら勉強できる「パート単位」の対策
が効果的です。
これには、
- 大きく「Part1~4」と「Part5~7」に分けて
- 全7パートを個別に
対策する方法があります。
たとえば、1番の方法。
さきほどのテストの結果から、
1)リスニング (L) とリーディング (R) を比較して、どちらのスコアが高かったか
を確認できたと思います。
そこで、
- (L) のスコアが (R)に比べて高かった場合:「Part5~7」を重点的に強化する
- (R) のスコアが (L)に比べて高かった場合:「Part1~4」を重点的に強化する
といったように、大まかな方向性を決めます。
一方、2番の方法では、
2)パート別で見たときに、どのパートのスコアが高かったか/低かったか
この結果から、
- スコアが低かったパートを重点的に強化する
- スコアが高かったパートをさらに強化する
といった具合に、方向性が決まってくると思います。
これに、
英語の基礎力を底上げする学習対策
を組み合わせると、さらに効果的に学習を進めることができるでしょう。
たとえば、3番の方法では、
3)単語、文法、聞き取り、読解のうち、どの項目が得意/不得意と感じたか
を確認しました。
そこで、この結果をもとに、
- 文法
- 語彙力
- リスニング力(聞き取り)
- リーディング力(読解)
の中から、あなたにとって必要な項目を個別に強化していきましょう。
ここまで、
現在のテスト結果から、
どのパート/項目を重点的に対策すれば効果的か?
について見てきました。
では、それぞれの勉強にはどのぐらいの時間を充てるとよいでしょうか?
必要な勉強時間を確保する
忙しい毎日のなかで、勉強時間を確保するのは難しいもの。
それでも、
スキマ時間をうまく使って、必要な勉強時間を確保する
これなら、工夫次第で何とかなりそうですよね。
たとえば、
100点アップさせるための学習期間を3ヵ月間とすると、
一ヵ月あたりの学習時間は75時間
これを、
1日あたりに換算すると2.5時間(75時間÷30日)
そこで、こんな案はいかがでしょうか?
勉強習慣を身につける
TOEICで目標点を達成するには、
勉強習慣を身につける
ことが重要です。
そこで、
・ 通勤時間やお昼休みをうまく活用して、「単語帳」で単語を覚える、または「リスニング教材」をつかってリスニング力を強化する
・ 週末にはまとめて時間をとって、「文法」を確認しながら「長文問題」に挑戦する
こんなふうに工夫することで、必要な勉強時間を確保できるのではないでしょうか。
このように毎日なんらかの英語に触れ続けていると、勉強を習慣化しやすくなります。
こうなると、不思議なもので、
英語に触れなかった日は、「なんだか物足りないなあ」
と感じることも。
そんなふうに思えればしめたもの。
そのペースを維持して勉強を続けていけば、600点以上が確実に見えてきます。
4.TOEIC 英語の勘を取り戻すための参考書・アプリ
ここまで、TOEICを久々に受験するときにぜひ取り入れたい、
「現状確認の方法」から「学習プランの組み立て方」
を見てきました。
「現状確認」に必携の問題集
そこで、ここでは、
「現状確認」に必携で、テスト当日まで使える問題集をご紹介します。
「公式TOEIC Listening & Reading 公式問題集」
TOEICテスト開発機関であるETSが実際と同じプロセスで問題を収録。
TOEIC公開テストと傾向が同じです。
また、リスニングの音声の一部は実際のテストと同じスピーカーが担当しています。
TOEICテストを疑似体験するのに最適です。
(「公式問題集」は何冊も発行されていますが、新形式採用以降のものはどれも有効です)
TOEICのテスト対策には、このほか
- 文法対策
- 語彙対策
- パート別対策
- 基礎力をアップさせるための対策
など、いくつもの参考書・問題集を用意して・・・
とさまざまな準備が必要です。
久しぶりにテストを受けるのに!
これでは、モチベーションも下がりがちですよね。
しかも、一つひとつ、順番に取り組んでいくには、
「計画性」と強い「意志力」
が求められます。
アプリを使って、手っ取り早く勘を取り戻す方法
そうであれば、
手っ取り早く勘を取り戻す
方法を知りたくなりませんか?
実は、そんな便利な方法があるんです。
どういうことかと言うと、
アプリを使って勉強する方法
「なんだ、普通じゃない?」
そう思ったでしょうか?
受験が「久しぶり」なあなたに、アプリをおすすめするのには理由があります。
アプリであれば、半自動的に、
- 勘を取り戻しながら、
- 自分の弱点を補強して、
- 勉強の進捗具合を一元管理
することができます。
勉強が「久しぶり」というときにもっとも苦労するのが、
ペースをつかむ
こと。
そこで
勘を取り戻して、ペースをつかむのにアプリは最適だと思います。
なかでもおすすめは、
「スタディサプリ TOEIC®L&R TEST対策コース」
TOEIC®L&R TEST対策コースには、2つあります。
ここでは、その中からベーシックプランをご紹介します。
「スタディサプリ TOEIC®L&R TEST対策コース ベーシックプラン」
時間管理のしやすい学習プログラムを利用したい方向けのプラン。
「公式問題集」で確認した現状から、
手っ取り早く勘を取り戻す
ために、まずは無料体験から試してみてはいかがでしょうか?
スタディサプリ ENGLISH まずは無料体験!スタサプについてこちらのページでも詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
5. まとめ
いかがでしたか?
このページでは、TOEICを久しぶりに受験する際、
- 何が必要かを見極める
- 学習プランを組み立てる
- TOEIC英語の勘を取り戻す
この順番で見てきました。
テストが久しぶりであれば、勉強は、
以前の勘を取り戻すことから始める
ここから始めれば、弾みがつくこと間違いなしです!