TOEICテストの得点源としてだけでなく、emailを書いたり会話したりするときにも重要な「文法」。
知れば知るほど役に立つのが「文法」です。
でも、同じ勉強をするなら、楽しく効率的に学べて、ほんとうに使える参考書と出会いたいですよね?
そこで、TOEICで確実に点数をとるためにぜひ取り入れたい勉強法と参考書を、スクールでTOEICコースを教えていた元講師が紹介します。
1.TOEICの出題傾向と「文法」対策をすることのメリット
「文法」と聞いて、あなたは何をイメージしますか?
学校で習う小難しい学問? それとも、堅苦しいルールでしょうか。
英語の学習のなかで、なぜか敬遠されがちなのが「文法」です。
1. 「文法」の有効性
しかし、実際は、「文法」を知っていると良いことがたくさんあります。
なぜなら、「文法」は英文を構成する「骨格」にあたる部分だから。
(一般に、「文法」と「構文」をわけて考えますが、英語では 「文法」にあたる ”Grammar” = ”The whole system and structure of a language” です。つまり、「文法」と「構文」はともに「言語の構造」を指しています)
もし骨格がなければ・・・
どんなに中身が充実していても、フニャフニャでかたちを成しません。
たとえるなら、「クラゲ」と「魚」の違いでしょうか。
95%以上が水分でできた「クラゲ」はふわふわとその場を浮遊しているだけですが、骨格のある「魚」は目的にむかって自由に泳ぐことができます。
つまり、骨格にあたる文法を身につければ、多少中身(語彙力)が希薄だったとしても進むことができるのです。
文法を知っていると、
- TOEICテストでは、文法問題で構成される2つのパートを攻略できる
- 英文の「ビジネスレター」や「e-mail」を書くことが苦にならなくなる
- 仕事やプライベートでの外国人との「会話」が思いのほか楽になる
どうでしょうか。いいことばかりだと思いませんか?
ぜひ、この機会に、「文法」を味方につけてしまいましょう。
ここからは、TOEICの文法問題の概要と、文法にとり組むコツを紹介します。
2. TOEICの「文法」項目の特徴
TOEICテストで「文法力」はとても大切です。
TOEICは大きくリスニングとリーディングのセクションに分かれていますが、文法があいまいだと、どちらも高得点は望めません。
なかでも、特に文法力を試されるのが、リーディング・セクションのPart5とPart6。
そこで、Part5とPart6で頻出する文法項目を中心に見ていきます。
まず、リーディング・セクションで出題される問題の種類と内容を確認しましょう。
リーディング・セクションはつぎの3つのパートにわかれています。
【リーディング・セクション】
PART | 問題の種類(設問の数) | 設問の内容 |
5 | 短文穴埋め問題(30問) | 1ヵ所が空所になっている短い英文を読んで、空所を埋めるのに最も適切な解答を4つの選択肢から選ぶ問題 |
6 | 長文穴埋め問題(16問:4問x4セット) | 3~4ヵ所が空所になっている中長文を読んで、それぞれの空所に最も適切な解答を4つの選択肢から選ぶ問題 |
7 | 読解問題(54問:1つの文書 29問、複数の文書 25問) | 1~3つの文書を読み、各設問に対する最も適切な解答を4つの選択肢から選ぶ問題 |
このなかで、Part5とPart6では文法を中心とした問題が多く出題されます。
それぞれの問題のタイプを見ていきます。
Part5の問題
- 単語の中心となる部分が同じで語尾だけが異なる「品詞問題」
- 動詞の活用形が並ぶ「動詞活用問題」
- 同じ品詞の単語が並ぶ「語彙問題」
など。
Part6の問題
- 単語の中心となる部分が同じで語尾だけが異なる「品詞問題」
- 同じ品詞の単語が並ぶ「語彙問題」
- 空欄に適切な文を挿入する「文挿入の問題」
など。
このとおり、文法問題が多く出題されるPart5とPart6は、集中的に文法対策をすることで大幅な得点アップにつながります。
リーディングの問題の傾向については、第2章でもくわしく説明します。
【リスニング・セクション】
リーディング・セクションは、「文法」が大切なことがわかりました。
実は、TOEICテストでは、リスニング・セクションでも「文法」が力を発揮します。
たとえば、リスニング・セクションのPart2とPart3。
それぞれ、
- 「応えを求める呼びかけ」
- 「2人または3人の会話」
これを聞いて設問に答える形式です。
設問の多くが、いわゆる 5W1H(When, Where, Who, What, Why, How)の形をとっています。
設問で何を聞かれているのか、あるいは、設問に対する適切な答え方がわからなければ、正しい解答を得ることはできません。
そのため、Part2とPart3でも「文法」はとても重要です。
もちろん、呼びかけや会話そのものも文法力がなければ聞き取ることは難しいでしょう。
つまり、TOEICテストでは「文法」そのものが大きな得点源となるのです。
3. 将来もつかえる実用的な「文法」項目
さて、ここまで、TOEICで頻出する文法項目を中心に見てきました。
このページの最初でも触れましたが、「文法」はTOEICテスト対策を含め、英語学習者の力強い味方になってくれます。
TOEICでは、リーディングのみならず、リスニング・セクションでも「文法」が力を発揮することがわかりました。
また、こうした文法の知識は、将来英語で「ビジネスレター」を書いたり、取引先担当者と「会話」をしたりするときにも役に立ちます。
この機会にたしかな文法力を身につければ、TOEICテストで目標点に到達したあとも英語をつかうことが楽しくなると思いますよ。
2.TOEIC用の教材・問題集をつかった効果的な「文法」学習法
「文法」の対策をすることには、たくさんのメリットがあることがわかりました。
ここからは、TOEICテストで頻出する「文法」問題にどのようにとり組めばよいか解説します。
具体的には、
- 教材をつかって出題パターンを理解する
- 演習用の問題集で出題パターンに慣れる
- 時間配分を決めて問題を解く
この3つを順番に見ていきます。
1. 教材をつかって出題パターンを理解する
TOEICテストのすべての問題には、出題パターンがあります。
文法問題では特に、このパターンを認識しておくことで、どこに注意すれば正解が得られるかがわかるようになります。
そのため、出題パターンを理解することによって大幅な得点アップがのぞめます。
第一章では、Part5とPart6の問題のタイプを確認しました。
ここでは、もうすこし詳しく見ていきます。
Part5の問題のタイプ:
- 単語の中心となる部分が同じで語尾だけが異なる「品詞問題」
- 動詞の活用形が並ぶ「動詞活用問題」
- 同じ品詞の単語が並ぶ「語彙問題」
Part5の問題は主にこの3タイプですが、具体的には次のような問題が出題されます。
「品詞問題」:動詞、名詞、形容詞、副詞、代名詞などの品詞別に並んだ語彙の選択肢から正解を選ぶ問題
たとえば、中心となる単語が 「重大な」や「まじめな」などを意味する serious であれば、
・serious【sɪərɪəs】(形容詞)
・seriously【sɪərɪəsli】(副詞)
・seriousness【sɪərɪəsnəs】(名詞)
・serious-minded【sɪərɪəs -mʌɪndid】(形容詞)
などが、選択肢としてあげられると思います。
(実際の選択肢は単語のみですが、それぞれの単語の読み方と品詞の種類をつけておきます)
「動詞活用問題」:動詞の原形、過去形・過去分詞形、現在完了形などの動詞の活用形と、動詞の派生語から正解を選ぶ問題
たとえば、中心となる単語が 「出席する」や「付き添う」などを意味する attend【əˈtɛnd】であれば、
・attend (動詞の原形)
・attended (動詞の過去形)
・attending (動詞の進行形)
・attendance(動詞の派生語)
などが、選択肢としてあげられると思います。
「語彙問題」:同じ品詞別(たとえば、形容詞や過去分子形など)で並んだ、さまざまな語彙の選択肢から正解を選ぶ問題
など。
このとおり、問題のタイプによって、問われるポイントが変わってきます。
Part6の問題のタイプ:
- 単語の中心となる部分が同じで語尾だけが異なる「品詞問題」
- 同じ品詞の単語が並ぶ「語彙問題」
- 空欄に適切な文を挿入する「文挿入の問題」
Part6の問題は主にこの3タイプですが、具体的には次のような問題が出題されます。
「品詞問題」:代名詞、前置詞、接続詞、関係詞などの品詞別、または動詞の活用形などの語彙の選択肢から正解を選ぶ問題
たとえば、「代名詞」を選ぶ問題であれば、
・we
・our
・us
・ourselves
などが選択肢になっているでしょう。
たとえば、「関係詞」を選ぶ問題であれば、
・which
・whose
・that
・what
などが選択肢になっていると思います。
「語彙問題」:文脈から判断される適切な語彙を選択肢のなかから選ぶ問題
「文挿入の問題」:空欄の前後の文章を読んで、空欄に入る適切な挿入文を選択肢のなかから選ぶ問題
など。
TOEIC用の教材をつかって、これらの出題パターンと解法をしっかり確認しておきましょう。
2. 演習用の問題集で出題パターンに慣れる
TOEICの出題パターンと解法を確認するためにつかうのは、TOEIC用の教材になります。
TOEIC用の教材には、
- 出題パターンごとに詳しい解説が載っているもの
- 出題パターン別にたくさんの演習問題を解くことができる問題集
- 1と2を兼ねたもの
この3種類があります。
理想としては、1と2を兼ねたものになりますが、「解説の詳しさ」や「演習問題の数」など、あなたが特に必要だと思うものを選びます。
詳しい解説書で出題パターンと解法を確認したら、時間の許す限りパターン別の問題を解きましょう。
3. 時間配分を決めて問題を解く
TOEICテストを受けるうえで、特に気をつけたいことがあります。
それは、
各パートにかける時間配分を決めて、テスト当日まで徹底的に練習すること。
その理由を説明します。
TOEICテストの問題の数はリスニング、リーディング・セクションそれぞれ100問ずつ。
合計200問の問題を、2時間で完了させるテストです。
おおよその時間配分はリスニング、リーディングの各パートで決まっています。
しかし、たとえば、
最終問題のPart7は問題数が多く、普通に進めていくと時間切れになってしまう
そんなことも、しばしば。
しかし、それでは、忙しい時間をさいて取り組んだテスト対策も無駄になってしまいます。
そこで、リーディングのPart5とPart6をいかに素早く解答して、Part7に十分に時間を残せるかが目標点達成のカギになります。
各パートの解答時間を短くするためには、練習が欠かせません。
ぜひ、ストップウォッチを用意して、問題にとり組んでみてください。
3.TOEICの学習を効率的に進めるための「文法」参考書の選び方
さて、TOEICの「文法」対策をするうえで欠かせないのが、たしかな文法力を身につけること。
そのためには、「文法」を基礎から応用まで総合的に学習するための参考書が必要です。
そこで、この章では、文法参考書の選び方を見ていきましょう。
文法参考書の選び方
文法の参考書には、いくつか種類があります。
- つかう人のレベルにあわせて作成されているもの
- 用途別に内容がまとめられているもの
たとえば、レベル別の参考書は、通常「初級」「中級」「上級」に分かれています。
用途別では、「文法ドリル」「英文法のルール解説」「文章読解のための文法」など、使うひとの目的にあわせて内容がまとめられています。
そのため、参考書を選ぶときは、レベルと用途があなたにあっているかを確認することが大切です。
せっかく参考書を用意しても、このどちらかが違っていたために「積んどくになってしまった」ということにならないようにしたいですね。
まず、レベル別の参考書を選びます。
レベル別の文法参考書
1つ目の文法書は「つかう人のレベルにあわせて作成」されているタイプ。
通常、「初級」「中級」「上級」に分かれています。
文法書は、使いやすい辞書のように、あなたの学習をサポートしてくれる心強い味方です。
使い慣れている文法書があれば、それを使って学習しましょう。
もし使い慣れたものがなければ、あなたの現在のレベルにあった文法書を一冊、用意しましょう。
現在のレベルは、TOEICの模試をうけてみると判断しやすいと思います。
<模擬試験を受ける方法>
模試は会場に行かなくても、模擬試験用の問題集やサイトで受けることができます。
模試を受ける方法について詳しくは、こちらで紹介しています。
さて、模試をうけたら、つぎの表を目安に現在のレベルを確認してみてください。
レベルは、このページの最後で紹介する文法参考書(CEFR*の基準に準拠)の分類にあわせています。
レベル | TOEIC(L/R) | CEFR* の分類 | 英検 |
上級 | 490 ~/ 455 ~ | C1 | 1級 |
中上級 | 400 ~/ 385 ~ | B2 | 準1級~1級 |
中級 | 275 ~/ 275 ~ | B1 | 2級~準1級 |
初中級 | 110 ~/ 115 ~ | A2 | 準2級~2級 |
初級 | 60 ~/ 60 ~ | A1 | 3級~準2級 |
TOEIC L&R テストスコアとCEFR*(ヨーロッパ言語共通参照枠)および英検の対照表
TOEIC L&Rはリスニングとリーディングのみの検定試験、CEFRはそれにスピーキングとライティングをあわせた4技能の検定試験なので単純な比較はできませんが、TOEICの公式ページにはこの2つの試験の対照表が掲載されています。
うえの表にはレベルの比較がしやすいように英検も加えています。英検は、TOEICと同様に年間の受験者数が250万人を超えていて、CEFRと同じ4技能の検定試験です。
さて、この分類では、TOEICを受ける人の大多数が「初級~中上級」のいずれかにあてはまると思います。
レベルがわかったところで、あなたに合った「文法書」を選びます。
現在のレベルにあったものを選ぶことで、無理なく効率的に学習をすすめることができます。
おすすめは、「英語で書かれた文法書」です。
「英語で書かれた文法書」は、文字通り英語で書かれた解説を英語のまま読んで理解するところから始まります。
そのため、はじめは少し戸惑うかもしれません。
しかし、英語の感覚を養うには、英語を英語で理解する文法書が役に立ちます。
同時に、すべての設問と解答の選択肢が英語で書かれたTOEICテストの対策にもなることからおすすめです。
ぜひ、この機会に挑戦してみてください。
用途別の文法参考書
もうひとつの文法書は、「用途別に内容がまとめられている」タイプです。
用途別の文法書は、
- 「集中して文法項目を身につけるためのドリル」
- 「英文法のルールを再確認するための解説書」
- 「文章読解のための文法書」
主にこの3種類。
このなかから、あなたの用途にあわせて選びます。
文法書の使い方は、
- 「英語で書かれた文法書」をメインに、補足的に「用途別の文法書」を使う
- 逆に、「用途別の文法書」をメインにして「英語で書かれた文法書」を補足的に使う
- どちらか一方で十分であれば、どちらかを選ぶ
このいずれかの方法になると思います。
一度用意すれば、ずっと使い続けられるのが文法書です。
いつも手元に置いて、使い慣れた辞書のようにあなたの学習に役立てましょう。
4.TOEICの「文法」対策に役立つ教材・問題集
ここまで、TOEICの文法対策と基礎力のアップに役に立つ参考書の選び方を見てきました。
ここからは、出題パターンを確認して演習もできる、教材と問題集の選び方について説明します。
教材の選び方
教材と問題集を選ぶときは、次の点に着目します。
- わかりやすい解説がついているか?
- 問題の質と量は十分か?
- 著者はTOEICを熟知した受験経験者か?
1つずつ説明します。
わかりやすい解説がついているか?
1つ目は、わかりやすい解説がついているかどうかです。
問題の解答と同じくらい重要なのが、問題の解説。
どんな問題でも言えることですが、問題を解いて答えあわせをするだけではそのとき限りになってしまうため、なかなか実力はつきません。
そこで、
- 問題そのもの(出題のパターン)
- どうしてその答えになるのか(解法)
この2つの理解がとても重要になります。
解説は1と2を理解するためのものなので、わかりやすいことが一番です。
わかりやすい解説がついたテキストを選びましょう。
問題の質と量は十分か?
2つ目は、問題の質と量が十分であるかということ。
TOEICは、2時間で200問に解答するテストです。
2時間で全問を解くとなれば、日頃から練習しておかなければ本番ではたちうちできません。
たとえば、模擬試験をうけてみると、
- 200問という問題数は、思った以上に多い
- 集中力を絶やさずに、最後まで問題を解くことは結構たいへん
これに気づくと思います。
そのため、時間内に解答を終わらせるためには、あらかじめテストの問題に慣れておくことが重要になります。
そこで、TOEICテストと同じ難易度の問題に挑戦できるテキストを用意して練習します。
問題の数も、多ければ多いほどよいでしょう。
著者はTOEICを熟知した受験経験者か?
3つ目は、製作者(著者)がTOEICを熟知して教材を作成しているかです。
TOEICテストの出題パターンは全回、同じ。
たくさんのテキストが販売されていますが、受験経験が豊富な著者は、実際のTOEICテストを研究しつくして教材を作成しています。
そのため、問題を熟知している著者が書いたテキストは、そのままTOEICのテスト対策になります。
テキストは、経験豊富な著者が書いたものを選ぶとよいでしょう。
ここからは、厳選した文法教材と問題集を紹介します。
すべてを満たす教材
ここで紹介するのは、教材の選び方で着目した「わかりやすい解説」「問題の質と量が十分」「TOEICを熟知した作者」のすべてを満たしたテキストです。
「【問題文読み上げ音声DL付】TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 5&6」
TOEICのPart5とPart6を攻略するために書かれたテキストです。
TOEICスコア・アップの指導に定評のある著者による講義と豊富な問題演習をとおして、文法・語彙問題にとりくめる一冊。
「1駅1題 新TOEIC TEST文法特急」
TOEICに特化した文法書です。
問題の次ページに書かれている回答・解説がわかりやすく、通勤時にもつかいやすい構成となっています。
すべてを満たす問題集
問題集は、次の2冊。
「TOEIC L&Rテスト 文法問題でる1000問」
見開きで回答・解説が書かれているのでつかいやすく、特に別冊は持ち運びに便利です。
とにかく量をこなしたい人に。音声つき。
「TOEIC(R)テスト新形式精選模試リーディング2」
リーディングの全パート(Part5~7)を網羅する5回の模擬試験が掲載されています。
すべての設問について、正解を導くための手順と考え方が示されていて、本番でのスコア予測ができます。
5.TOEICの目標点達成に役立つ「文法」参考書
ここからは、TOEIC目標点を達成するために、TOEIC用テキストと一緒に使いたい文法参考書を紹介します。
レベル別の文法参考書
「English Grammar in Use 5th edition Book with answers and interactive ebook 」
CEFR*(ヨーロッパ言語共通参照枠:言語能力を測る枠組み)の分類で、世界中のB1-B2の学習者向けにつくられた文法書。
このページの第3章で紹介したレベル確認表では、「中級」「中上級」者向けになります。
英語で書かれた文法書ですが、読みやすい文章とイラスト入りで理解しやすいと思います。
*CEFRとは、「ヨーロッパ言語共通参照枠:言語能力を測る枠組み」。A1~C2の6つの等級がある:A1/A2レベルは「基礎段階の言語使用者」、B1/B2レベルは「自立した言語使用者」、C1/C2レベルは「熟達した言語使用者」であるとされる( [出典:ブリティッシュ・カウンシル] 詳しくは CEFRと言語レベル を参照ください)。
「Essential Grammar in Use with Answers: A Self-Study Reference and Practice Book for Elementary Learners of English」
同じくCEFR*の分類で、世界中のA1-B1の学習者に向けてつくられた文法書。
このページの第3章で紹介したレベル確認表では、「初級」「初中級」「中級」者向けになります。
こちらも、イラストつきで楽しく学べます。
2冊とも、文法が暗記科目ではないことを実感させてくれる良書です。
用途別の文法参考書
「TOEIC(R)テスト 中学英文法で600点!中学英語の「おさらい」でスコアはここまで上がる!」
基礎英文法をおさらいするのに、最適な一冊。
実際、TOEICテストの文法問題の8割は、中学校で習う文法を完全に理解していれば解けると言われています。
さらに、TOEICの文法問題対策で「必要なポイント」と「混同しがちな項目」について、きめ細かく解説。
実践的な内容で、英語の基礎力とスコアの同時アップを目指せます。
6.まとめ
このページでは、文法を効率的に学んで、TOEICの文法問題を攻略するための方法を紹介しました。
文法参考書を選ぶポイントは、
レベルと用途があなたにあっているかどうかを確認する
でしたね。
TOEIC用の教材や問題集と併用してつかうことで、確実な文法力が身につきます。
楽しみながら文法の復習をして、TOEICの目標点を達成しましょう!