はじめてTOEICを受けるときに大切なのが、
「何を使って勉強するか」ということ。
参考書や問題集にはたくさんの種類があるため、迷ってしまいますよね。
でも、
「出来ればあまりそこには時間をかけずに、すぐに勉強を始めたい」
わたしなら、そう思います。
そこで、このページでは、
「TOEIC対策」に最適な参考書をサクっと選ぶためのおすすめ7選+αをご紹介します。
1.TOEIC 初心者向け参考書|はじめの一冊
TOEICを初めて受けることになったとき、
最初に頭に浮かぶのは、
「何から始めれば・・・」
という疑問ではないでしょうか?
その疑問に対する一つの答えは、
TOEICテストを疑似体験する
こと。
テストを疑似体験することで、
これからどこに重点をおいて勉強すればよいかが明らかになります。
具体的な方法の前に、まずテストの概要から見ていきましょう。
TOEIC テストの概要
TOEICテストには、
- リスニング&リーディング(L&R)テスト
- スピーキング&ライティング(S&W)テスト
この2種類があります。
このうち、
TOEICがはじめての場合、TOEIC L&Rテストを受験することがほとんどだと思います。
では、
TOEIC L&Rはどんなテストかというと、
マークシート方式の一斉客観テスト
なんだ、それなら楽かも?と思いきや、
- リスニング (Part1~Part4:100問/45分)
- リーディング(Part5~Part7:100問/75分)
つまり、TOEICは、
Part1~Part7までの全200問を2時間で解く
そういった「時間との戦い」でもあるテストです。
そこで、TOEIC攻略の一つのカギは、
「TOEICモード」にすんなり入る
こと。
TOEICテストはじめの一冊
TOEIC攻略のカギの一つは、
「TOEICモード」にすんなり入る
では、そのためのはじめの一歩はというと、
TOEICテストを疑似体験する
ことです。
これにはいくつか方法がありますが、
一番手短かで、後々も使えるものが、
「公式問題集」
TOEICとまったく同じ傾向の問題で構成されているため、疑似体験するのに最適です。
これを使って、
テストを構成するPart1からPart7までの問題に挑戦
することで、これからどこに重点をおいて勉強すればよいかが明らかになります。
つまり、この方法で
あなたがこれから強化すべき項目が特定できてしまう
というわけです。
2.TOEIC 初心者向け参考書と効率的な勉強法
つぎに、テストの結果から、
あなたが重点対策すべき項目
を強化できる参考書を選んでいきましょう。
TOEIC 参考書の種類
TOEICの参考書にはいくつか種類があります。
たとえば、さきほどの
「公式問題集」
これは、
- 全問題集
に分類されます。
そのほか、目的別に
- パート別(Part1 ~ Part7)
- セクション別(リスニングとリーディング)
- 英語基礎力アップ
- 直前対策
のための参考書・問題集などがあります。
TOEICで効率よくスコアを上げる方法
TOEICの参考書の種類がわかったところで、
では、どうすればTOEICで効率よくスコアを上げられる?
気になりますよね。
一押しの方法は、
「パート別」と「英語の基礎力アップ」のための勉強を組み合わせる
こと。
TOEICは、
英語によるコミュニケーション能力検定試験
パートごとに問題のタイプが異なり、
さまざまな角度から、「英語によるコミュニケーション能力」を測定しています。
さまざまな角度とは、
たとえば、
- 文法
- 語彙力
- リスニング力
- リーディング力
そこで、
パート別の対策
に加えて、こういった
英語基礎力をアップさせる
ことも、とても重要です。
3.TOEIC の参考書の選び方
それでは、
「パート別」と「英語基礎力アップ」を組み合わせる
ための参考書にはどのような特徴があるでしょうか?
参考書の選び方のポイント
ここからは、
参考書の選び方のポイント
です。
参考書や問題集を選ぶときは、
次の点に着目すると失敗せずに最適なものを選べると思います。
- わかりやすい解説がついているか?
- 問題の質と量は十分か?
- 著者はTOEICを熟知した受験経験者か
この3つのポイント。
では、1つずつ詳しく説明します。
1.わかりやすい解説がついているか?
1つ目のポイントは、
わかりやすい解説がついているか
問題の答えと同じくらい重要なのが、問題の解説。
どんな問題にも言えることですが、
問題を解いて答えあわせをするだけでは、そのとき限りになってしまう
これでは、なかなか実力はつきません。
そこで、
- 問題そのもの(出題のパターン)
- どうしてその答えになるのか(解法)
この2つの理解が重要です。
解説は1と2を理解するためのものなので、わかりやすいことが一番です。
わかりやすい解説がついたテキストを選びましょう。
2.問題の質と量は十分か?
2つ目のポイントは、
問題の質と量が十分かどうか
TOEICは、2時間で200問に解答するテスト。
2時間で全問を解くとなれば、日頃から練習しておかなければ本番ではたちうちできません。
たとえば、テストを疑似体験してみると、
200問という問題数は、思った以上に多い
さらに
集中力を絶やさずに、最後まで問題を解くことは結構たいへん
これらのことに気づくと思います。
そのため、時間内に解答を終わらせるためには、
あらかじめテストの問題に慣れておくことが重要になります。
そこで、TOEICテストと
同じ難易度の問題に挑戦できる
問題集を用意して練習しておくことをおすすめします。
問題の数も、
多ければ多いほどよい
でしょう。
3.著者はTOEICを熟知した受験経験者か?
3つ目のポイントは、
製作者(著者)がTOEICを熟知して教材を作成しているか
TOEICテストの出題パターンは全回、同じです。
たくさんのテキストが販売されていますが、受験経験が豊富な著者は、
実際のTOEICテストを研究しつくして教材を作成
しています。
そのため、問題を熟知している著者が書いたテキストは、そのままTOEICのテスト対策になります。
参考書や問題集は、経験豊富な著者が作成したものを選ぶとよいでしょう。
さらに、もう一点。
4.難しすぎる参考書や問題集を選ばない
TOEICがはじめてのときに注意したいのが、
難しすぎる参考書や問題集を選ばない
ということ。
TOEIC対策向けとして、たくさんの参考書・問題集が出ていますが、
スコア別になっているものも多くあります。
このとき、表紙に「何点を目指す」と明記されていれば良いのですが、
特に説明がなく、初心者には難しすぎる参考書・問題集が混在している
ことがあります。
レベルに合わないものを取り入れても、効果は出にくいもの。
これは、たとえて言うなら、
自転車にはじめて乗れたときの経験に似ています。
1.はじめは、両側に補助輪をつけて練習
2.つぎに、片側だけ補助輪をつけて練習
3.さいごに、補助輪を外して押し出してもらう
こんな感じではなかったでしょうか?
はじめから、余裕で乗れたというひとも中にはいるかもしれませんが、、
たいていは、段階的に乗れるようになりますよね。
これは、語学学習やTOEICも同じです。
すこしずつ練習を重ねていくうちに、いつの間にかできるようになっている
その練習に必要なものは、目の前の目標点に到達するための参考書。
この方法なら、確実に進めていけると思います。
4.TOEIC 初心者におすすめの参考書・問題集
では、いよいよ、
TOEICがはじめての時におすすめの参考書と問題集をご紹介します。
必要なのは、
TOEICを疑似体験するためのはじめの一冊
さらに、
参考書・問題集の選び方で着目した、
- 「わかりやすい解説」
- 「問題の質と量が十分」
- 「TOEICを熟知した作者」
これらの3つのポイントと、
- 難しすぎる参考書や問題集を選ばない
このポイントを押さえながら、
TOEICで効率よくスコアを上げるための
パート別対策
英語基礎力アップ
ができる参考書・問題集です。
これからご紹介するものは、これらの条件のすべて、または殆どを満たしています!
はじめの一冊
TOEICを疑似体験するためのはじめの一冊は、
「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」
公式教材です。
TOEICテスト開発機関であるETSが実際と同じプロセスで問題を収録しています。
そのため、TOEIC公開テストと傾向が同じです。
TOEICテストの疑似体験 ~ テスト当日まで使える必携の一冊。
(「公式問題集」は何冊も発行されていますが、問題の演習には「新形式採用」以降のものであればどれも有効です)
パート別の参考書・問題集_その1
パート別の対策用には、
- 【全パート】
- 【パート別】
- 【リスニング】と【リーディング】のセクション別
の参考書や問題集がありますが、
ここでは、1.【全パート】対策用の問題集をご紹介します。
「[音声DL付]TOEIC(R) L&Rテスト 究極の模試600問+ 究極のゼミシリーズ」
本物そっくりの模試3セット・600問を収載。
各問にとても丁寧なビデオ解説がついているので、疑問を残さずにつぎに進めます。
順番に取り組んでいくと、パート別対策になります。
英語基礎力アップのための参考書
英語基礎力アップのためのおすすめは、つぎの5冊。
文法の復習には、
「1駅1題 新TOEIC TEST文法特急」
TOEICに特化した文法書です。
問題の次ページに書かれている回答・解説がわかりやすく、通勤時にもつかいやすい構成となっています。
語彙力の強化には、
「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)」
「金フレ」として有名なTOEIC単語帳の代名詞ともいえる一冊。
音声つきです。
リスニングのための発音強化には、
「英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる」
リスニング力を強化するために、絶対に無視できないのが発音です。
この本は発音に特化した一冊。音声つきです。
リーディングのための英文読解力強化には、
「英文「超」精読――ほんとうの意味がわかる」
単語やフレーズといった断片ではなく、センテンスを基本単位とする英文解釈法。
問題演習を繰り返すことで、英文を理解する精度とスピードを高めることができる一冊です。
さらに、
テスト直前の対策には、
「【別冊模試・CD-ROM・音声DL付】TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術-受験票が届いてからでも間に合う11日間の即効対策プログラム」
TOEICのスコアをアップさせるためのコツが書かれた一冊。補助教材として。
タイトルのとおり直前に読んでおくと得点アップにつながります。
この中から、あなたが必要だと思う参考書・問題集を選んでみてくださいね。
スキマ時間を使って取り組めば、600点は目の前です!
5.TOEIC 目的別の参考書・問題集
ここからは、
苦手意識があるひとも多い、
文法
と、さらに踏み込んだ勉強が効果的な
パート別
セクション別
対策に最適な参考書・問題集を順番にご紹介します。
【文法対策】
文法対策には、この3冊。
文法問題の数をこなすには、
「TOEIC L&Rテスト 文法問題でる1000問」
見開きで回答・解説が書かれているのでつかいやすく、特に別冊は持ち運びに便利です。
とにかく量をこなしたい人に。音声つき。
基礎からもう一度おさらいしたいときは、
「TOEIC(R)テスト 中学英文法で600点!中学英語の「おさらい」でスコアはここまで上がる!」
基礎英文法をおさらいするのに、最適な一冊。
実際、TOEICテストの文法問題の8割は、中学校で習う文法を完全に理解していれば解けると言われています。
さらに、TOEICの文法問題対策で「必要なポイント」と「混同しがちな項目」について、きめ細かく解説。
実践的な内容で、英語の基礎力とスコアの同時アップを目指せます。
600点を通過点として、さらに高得点を目指すには、
つぎの参考書・問題集もおすすめです。
パート別の参考書・問題集_その2
Part1とPart2を攻略するための、
「【音声DL付】TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 2 & 1」
表現を言い換えたり、抽象化したりする描写にしぼった対策法が満載です。
模試2セット分が収録されています。
Part3とPart4を攻略するための、
「【CD-ROM・音声DL付】TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 3 & 4」
オリジナル形式の「トレーニング問題」を掲載。
「意図問題」「図表問題」や3人による会話など、やりとりの多い会話の対策も万全です。
Part5とPart6を攻略するための、
「【問題文読み上げ音声DL付】TOEIC(R) L&R テスト 究極のゼミ Part 5&6 」
TOEICのPart5とPart6を攻略するために書かれたテキストです。
TOEICスコア・アップの指導に定評のある著者による講義と豊富な問題演習をとおして、文法・語彙問題にとりくめる一冊。
Part6とPart7を攻略するための、
「TOEIC® L&R TEST Part 6・7のアプローチ (アプローチシリーズ)」
TOEICのPart6とPart7を攻略するために書かれた参考書です。
長文読解に重要な、「文意を把握しながら設問のヒントを探す」練習を繰り返し行える一冊。
パート別の参考書・問題集_その3
第4章では、【全パート】対策用の問題集を紹介。
上では、【パート別】参考書・問題集を見てきました。
パート別には、このほか、
リスニングとリーディングのセクションごとに対策する方法があります。
「英語基礎力がある程度ついてきた」というときに取り入れると効果的です。
リスニング・セクションの対策には、
「公式TOEIC Listening & Reading プラクティス リスニング編」
公式教材です。
リスニング問題にとり組むためのヒントが満載です。
リーディング・セクションの対策には、
「公式TOEIC Listening & Reading プラクティス リーディング編」
こちらも公式教材です。
リーディング問題にとり組むためのヒントが満載です。
この2冊。
それぞれ、730点までを対象としています。
さらに、
高得点を目指すセクション別の参考書・問題集
こちらは、650点前後を通過点として、さらに高得点を目指せるセクション別の問題集。
リスニング・セクションの対策に、
「TOEIC(R)テスト新形式精選模試リスニング(CD-ROM1枚つき)」
リーディングの全パート(Part1~4)を網羅する5回の模擬試験が掲載されています。
すべての設問について、正解を導くための手順と考え方が示されていて、本番でのスコア予測ができます。
リーディング・セクションの対策に、
「TOEIC(R)テスト新形式精選模試リーディング2」
リーディングの全パート(Part5~7)を網羅する5回の模擬試験が掲載されています。
すべての設問について、正解を導くための手順と考え方が示されていて、本番でのスコア予測ができます。
実際の問題よりすこし難度の高い問題も含まれますが、
この2冊で対策しておけば、本番では高得点もねらえるでしょう。
6.参考書・問題集についてよくある質問
Q. オールインワン型の参考書をすすめないのはなぜですか?
A. オールインワン型にももちろん有効なものはありますが、このサイトでは、つぎの理由からおすすめしていません。
TOEICがはじめての受験者にとって、
- 一度にあまりにも多くの情報を目にすると、かえって混乱する場合があるため。
- どこに注力して勉強すればよいのか、力の配分が難しいことがあるため。
- 現状のレベルにあったものを選ぶことが難しいため。
- 上記1~3の理由から、予測していた結果につながらないことがあるため。
Q. 項目別に何冊も用意するのは非効率ではありませんか?
A. 項目別に分かれていれば、スキマ時間にどの対策をするか選ぶことができるため、むしろ効率的だと思います。
たとえば、
- 平日は文法書で「文法」項目のおさらいをする
- 週末は問題集で「文法」問題を解きまくる
または、
- 平日は単語帳で「単語」を覚える
- 週末は「全問題集」の問題を解いてみる
など、スキマ時間を有効活用した勉強法が効果的です。
逆に、まだ時間に余裕がある場合は、
1冊か2冊にしぼって取り組むことをおすすめします。
たとえば、
- 今月は「文法」項目をおさらいする
- 翌月は「単語」と「発音」練習
- 翌々月は「文法」問題を解きまくる
または、
- 「全問題集」の問題を何周かする
といった具合。
一つひとつにじっくり取り組むことで、総合力のアップが期待できます。
7.まとめ
このページでは、TOEICをはじめて受験するときにおすすめの、
TOEICを疑似体験するためのはじめの一冊
TOEICで効率よくスコアを上げるための、
パート別対策
英語基礎力アップ
のための参考書・問題集を中心にお届けしました。
あなたが必要だと思う参考書・問題集を選んで、効率よく目標を達成してくださいね!