【TOEIC 初心者】向け|学習タイプ別の効果的勉強法とおすすめ教材

TOEIC とひとくちに言っても、

・これから受けるテストの種類
・テストに慣れているかどうか

によって、対策法は大きく変わってきます。

さらに、「タイプ別」の勉強法があるとしたら、それを確かめてから勉強を進めたいですよね?

そこで、このページでは、初めての方向けの「4つの基本対策」と、「タイプ別」の効果的な勉強法をご紹介します。

1.【初心者】向け TOEIC テスト対策とは?

初心者マーク

はじめに、

初めての方向けのTOEICテスト対策

には、どういったものがあるでしょうか?

具体的な対策法について確認する前に、

TOEICとは、どんなテスト?

これについて、軽くおさらいをしておきましょう。

TOEICの概要

はじめに、TOEICの概要です。

TOEICテストは、

「英語によるコミュニケーション能力検定試験」

TOEICの公式ページでは、

「身近なシーンからビジネスまで、幅広い場面でのコミュニケーション英語能力を身に付けたいひと」のためのテスト

このように、紹介されています。

TOEICテストには2種類あります。

• リスニング&リーディング(L&R)テスト
• スピーキング&ライティング(S&W)テスト

そして、一般的には、TOEICのスコアという場合、

L&R(リスニング&リーディング)テスト

のスコアを指します。

TOEIC L&Rテストは、

リスニング(L)とリーディング(R)各450点、あわせて990点を満点とするテスト

そこで、たとえば、

英語力の証明として、履歴書に記載できる

600点を目標にするのであれば、全体の6割強のスコアになります。

TOEICの問題の傾向を知る

では、TOEICの問題にはどんな傾向があるのでしょうか?

TOEIC L&Rテストの問題は、

  • リスニング・セクション :Part1~4
  • リーディング・セクション:Part5~7

合計7つのパートで構成されています。

それぞれの問題の種類、設問の数と内容はつぎのとおり:

<リスニング・セクション>

PART問題の種類(設問の数) 設問の内容
1写真描写問題(6問) 問題に印刷されている写真の説明文として最もふさわしい解答を、放送される4つの英文から選ぶ問題
2応答問題(25問) 聞こえてくる質問文(呼びかけ)に対して、最も適切な内容(応答)を3つの選択肢から選ぶ問題
3会話問題(39問:3問x13セット) 2人または3人の会話を聞き、その内容について4つの選択肢から解答を選ぶ問題
4説明文問題(30問:3問x10セット)    1人のスピーカーの話を聞いて、その内容について設問に答える問題

<リーディング・セクション>

PART問題の種類(設問の数)内容
5短文穴埋め問題(30問)1ヵ所が空所になっている短い英文を読んで、空所を埋めるのに最も適切な解答を4つの選択肢から選ぶ問題
6長文穴埋め問題(16問:4問x4セット)3~4ヵ所が空所になっている長文を読んで、それぞれの空所に最も適切な解答を4つの選択肢から選ぶ問題
7長文読解問題(54問:1つの文書:29問、複数の文書:25問) 1~3つの文書を読み、各設問に対する最も適切な解答を4つの選択肢から選ぶ問題

ここまでが、TOEIC L&Rテストの内容です。

では、解答についてはどうでしょうか?

一般的に、テストの解答には「マークシート方式」や「記述式」などがありますが、

TOEICテストは、マークシート方式

すべての答えを解答用紙の所定欄にマークしていく方法です。

問題数は、

リスニング・リーディングともに、100問ずつ

解答時間は、

・リスニング :45分
・リーディング:75分

合計、2時間のテストです。

TOEICは、このように2時間で200問の問題を解いていくため、

「時間との戦い」

という側面もあるテスト。

普段から、時間を意識しながら問題を解く練習をする

ことで、本番でも落ち着いて問題にとり組めると思います。

問題の傾向がわかったところで、

いよいよ、TOEICの基本対策について見ていきましょう。

2.【初心者】向け TOEIC 基本対策

ここからは、TOEICの基本対策について説明します。

初めての方向けの基本対策には具体的にどんなものがあるでしょうか?

4つの基本対策

TOEICの基本対策は、

  1. 英語の問題と設問形式に慣れる
  2. リスニングの問題の特徴をパート別に把握する
  3. リーディングの問題の特徴をパート別に把握する
  4. 英語の基礎力を底上げする

この4つ。

つぎで、ひとつずつ詳しく説明します。

1.英語の問題と設問形式に慣れる

1つ目は、

英語の問題と設問形式に慣れる

こと。

TOEICが初めての方にとって、テストがむずかしいと思う理由のひとつに、

リスニングの音声とテスト問題の文字すべてが英語

というのがあります。

たしかに、いきなり流れてくる音声と書かれている文字がすべて英語であれば、はじめは誰でもドキドキしますよね。

でも、安心してください!

パートごとの、

  • 問題の指示(ディレクション)
  • 問題と解答のパターン

は、いつも同じです。

そこで、

英語の問題と設問形式に慣れる

ことが、重要な対策のひとつになります。

2.リスニングの問題の特徴をパート別に把握する

2つ目は、

「リスニング」の問題の特徴をパート別に把握する

こと。

TOEICテストは、リスニングの問題からはじまります。

TOEICは、パートごとにそれぞれ特徴があるため、

パート別の対策が、とくに有効です

リスニングのパート別対策からはじめると、

テストの順番にそって進められる

ため、実際のテストを受ける前の「心の準備」もできるのでおすすめです。

3.リーディングの問題の特徴をパート別に把握する

3つ目は、

「リーディング」の問題の特徴をパート別に把握する

こと。

リーディングも、パートごとに特徴があるため、

パート別に対策すると、勉強効率がアップします

また、たとえば、

TOEICテストは、リスニング・セクション(Part1~4)が終了したところで、

特に合図なく、

リーディング問題に取りかかることになります。

リスニングでは、パートが変わるごとにディレクション*が入るため、それに従って進めていけばよいのですが、リーディングには、その合図がありません

* ディレクション(これから始まる問題と解答方法の説明)

つまり、リーディング・セクションは、

どのタイミングで解答を始めて、一つひとつのパートにどれだけの時間を充てるか

を自分で考える必要があります。

こういったルールは知っていたとしても、いざとなると慌てたりするものですよね。

そこで、普段からパート別に対策しておくことで、

「このパートの特徴はこうなので、これが終わったら次は・・・」

と本番では落ち着いて対応できると思います。

4.英語の基礎力を底上げする

4つ目は、

英語の「基礎力」を底上げする

です。

TOEICテスト対策として、忘れてはならないのが、

英語の「基礎力」

上の#2と#3では、

TOEICは、パート別に対策するのが効果的

と言いました。

TOEICはパートごとに問題の種類が変わるため、

それぞれに合わせた対策を取ることで、効率的にスコアをアップ

させることができます。

とは言うものの、

ベースになるものがなければ、こうした対策もなかなか功を奏しにくいもの。

そこで、英語の「基礎力」を底上げして、相乗効果を狙いましょう!

具体的には、

  • 文法
  • 語彙力
  • リスニング力
  • リーディング力

基礎力を強化しつつ、パート別に対策することでさらに効果が倍増します。

その他の重要対策

この他にも、TOEICには、受験者の経験や学習の段階別の対策法があります。

どういうことかと言うと、TOEICは、

合否判定ではなく、点数でレベルが決まる

テスト。

つまり

初級から上級レベルまで、すべての受験者が同じ問題にチャレンジします。

そのため、上級レベルの受験者にとっても難しい問題も出題されます。

たとえば、

初級レベルの段階で、上級レベルの受験者が苦戦する問題に取りかかってしまうと、

時間ばかりかかって、結局、問題を解けなかった

ということが起こります。

「その時間を使って、他の問題を解けたかもしれない」と思うと、とてもモッタイナイですよね。

そこで、TOEICをこれから受けていくという段階では、

できる問題とできない問題を即断する

そういった練習をすることも、目標点達成のために有効な対策になります。

普段から、時間を意識して問題を解く練習をする

とあわせて、ぜひ実践してみてくださいね。

3.「学習タイプ」別勉強法

ここまで、TOEICの問題の傾向と4つの基本対策を見てきました。

傾向と対策がわかれば、すぐに勉強を始めたいところですよね。

とは言うものの、山ほどある教材や参考書を前にして、

どれを使って勉強すればいいのだろう?

と教材選びに迷っていませんか?

すべての受験者が使える教材があれば、

悩まなくても済みそうです。

【豆知識】

英語では、このように全ての人(や、もの)に適用できるものを、

「one-size-fits-all:万能の」

と言います。

この後に、単語をつなげることで、いろいろな意味を表すことができます。

たとえば、

one-size-fits-all medicine:万能薬
(medicineは、「薬剤」「医療」など)

one-size-fits-all approach:画一的なやり方
(approachは、「やり方」「取り組み方」など)

one-size-fits-all model:汎用モデル

など。

もともとは、洋服や帽子が「フリーサイズ」という意味。

それが転じて、「ひとつで全てに当てはまる」になったと言われています。

「one-size-fits-all」の教材はと言えば、『公式問題集』

『公式問題集』はTOEICテスト開発機関であるETSが実際と同じプロセスで問題を収録。

現状の実力診断と総合対策用として、全受験者に推奨されています。

他にも、万人向けものがあれば便利なのですが、

教材ごとに「対象者」と「学習の目的」が異なるため、

なかなかそういったものはありません。

そこではじめに、

あなたに合った「勉強法」と「教材」を見極める必要があるでしょう。

学習タイプを知る

ここからは、あなたに合った「勉強法」を見極める方法です。

はじめに、あなたの「学習タイプ」を確認していきましょう。

では、質問です。

あなたは、つぎのうちどの方法で勉強したいですか?

  1. コツコツ、自分のペースで勉強する
  2. 一緒に頑張っている仲間と「同じ教材」を使って勉強する
  3. #1と#2を使い分ける
  4. 勉強の方法や効率的な順番を教えてもらいながら勉強する

この質問の答えからわかるのは、「学習タイプ」です。

  • 1番は、『独学タイプ』
  • 2番は、『スクール・タイプ ①』
  • 3番は、『折衷タイプ』
  • 4番は、『スクール・タイプ ②』

あなたに当てはまるのは、どのタイプでしょうか?

自分の「学習タイプ」がわかると、最も効果的な勉強法も明らかになります。

そこで、つぎでは、タイプ別の具体的な勉強法を見ていきましょう。

4.「学習タイプ」別 TOEIC 勉強法

ここからは、上の質問からわかった「タイプ別」の具体的なTOEIC勉強法です。

1.『独学タイプ』の TOEIC 勉強法

1番は、

コツコツ、自分のペースで勉強する『独学タイプ』

このタイプの方は、

自分の立てた計画にそって、勉強する項目・順番を決めることが得意

だと思います。

そこで、このタイプに適した勉強法は、

自分で選んだ参考書を使って、自分の学習計画にそって進めていく方法

『独学タイプ』に適した参考書は、つぎの章でご紹介します。

2.『スクール・タイプ ①』の TOEIC 勉強法

2番は、

一緒に頑張っている仲間と同じ教材を使って勉強する『スクール・タイプ』

このタイプの方は、

サークルや塾で、一緒に頑張っている仲間とともに勉強すると効率が上がる

のではないかと思います。

そこで、このタイプに適した勉強法は、

(オンライン・オフライン)スクールや、多くの学習者に支持されている「アプリ」を使った方法

TOEICの勉強にはいいスクールがたくさんありますが、便利で手軽な「アプリ」もあります。

つぎの章では、この手軽な「アプリ」を使った勉強法をご紹介します。

3.『折衷タイプ』の TOEIC 勉強法

3番は、

1番と2番を使い分けて勉強する『折衷タイプ』

運営者がスクールでTOEICコースを担当していたときに、生徒さんで一番多かったのが『折衷タイプ』です。

このタイプの方は、

スクールで仲間とともに「学習の手順や方法」を学びながら、参考書で弱点を補強する

勉強法が向いています。

そこで、このタイプに適した勉強法は、

人気の「アプリ」を使いながら、参考書で弱点補強する方法

つぎの章で、「アプリ」と参考書を使った勉強法をご紹介します。

4.『スクール・タイプ ②』の TOEIC 勉強法

4番は、

勉強の方法や効率的な順番を教えてもらいながら勉強する『スクール・タイプ』

このタイプの方は、

スクールで学びながら、わからないところはその場で講師に聞いて解決する

勉強法が向いています。

そこで、このタイプに適した勉強法は、

(オンライン・オフライン)スクールで、コーチについて勉強する方法

つぎの章では、コーチについて勉強できるお手軽なコースをご紹介します。

5.TOEIC「基本対策」と「学習タイプ」別おすすめの教材

ここまで、タイプ別の具体的な勉強法を見てきました。

ここからは、それぞれの勉強法に役立つ教材を順番にご紹介します。

はじめに、「one-size-fits-all」といえば?

TOEIC:現状の実力診断と総合対策用の問題集

タイプ、学習経験、段階を問わず、TOEIC「全受験者」必携の一冊。

「公式TOEIC Listening & Reading 公式問題集」

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公式教材(TOEICテスト開発機関であるETSが実際と同じプロセスで問題を収録)。

TOEIC公開テストと傾向が同じです。

リスニングの音声の一部は実際のテストと同じスピーカーが担当しています。

TOEICテストを疑似体験するのに最適です。

(「公式問題集」は何冊も発行されていますが、新形式採用以降のものはどれも有効です)

TOEIC 4つの基本対策:おすすめの 参考書一覧

ここからは、4つの基本対策に使える参考書を一覧にしています。

特に『独学タイプ』『折衷タイプ』の方におすすめです。

TOEICの4つの基本対策とは、

  1. 英語の問題と設問形式に慣れる
  2. リスニングの問題の特徴をパート別に把握する
  3. リーディングの問題の特徴をパート別に把握する
  4. 英語の基礎力を底上げする

そこで、1冊目は、基本対策の1、2、3をカバーできる、

【CD-ROM・音声DL付】 TOEIC(R) L&Rテスト 至高の「[音声DL付]TOEIC(R) L&Rテスト 究極の模試600問+ 究極のゼミシリーズ」

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本物そっくりの模試3セット・600問を収載。

3模試すべて、公開テストのスコアが予想できる「換算点表」付き。

とても丁寧な解説がついているので、疑問を残さずにつぎに進めます

つぎの3冊は、基礎対策の4「英語の基礎力を底上げする」のに役に立つ参考書です。

「1駅1題 新TOEIC TEST文法特急」

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TOEICに特化した文法書です。

問題の次ページに書かれている回答・解説がわかりやすく、通勤時にもつかいやすい構成となっています。

音声つきです。

「TOEIC L&Rテスト 文法問題でる1000問」

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TOEICに特化した文法書です。

見開きで回答・解説が書かれているのでつかいやすく、特に別冊は持ち運びに便利です。

とにかく量をこなしたい人に。音声つきです。

「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)」

「金フレ」として有名なTOEIC単語帳の代名詞ともいえる一冊

一目でわかるように、レベル別に覚えておきたい単語が一覧になっています。

音声つきです。

学習タイプ別:おすすめの TOEIC アプリ

ここからは、『スクール・タイプ①』の方におすすめのアプリです。

そのアプリとは、

最近、テレビでもよく見かける ㈱リクルートの

スタディサプリ TOEIC®L&R TEST対策コース ベーシックプラン」

ひとりでコツコツというより、一緒に頑張っている仲間とともに学べる学習プログラム。

アプリのガイドにそって、ほぼ自動的に学習モードに入ることができます

英語学習の新定番!スタディサプリ ENGLISH

このアプリを使った勉強法について詳しくは、こちらを確認!

学習タイプ別:おすすめの TOEIC コーチング

『スクール・タイプ②』の方におすすめのコーチングがついたアプリです。

「スタディサプリ TOEIC®L&R TEST対策コース パーソナルコーチプラン」

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いずれもタイトルのとおり、TOEIC対策に特化したプログラムです。

きめ細やかな指導に定評があります!

6.まとめ

このページでは、

TOEICが初めての方向けの、

  •  4つの基本対策
  • 「学習タイプ」別勉強法
  • 「4つの基本対策」と「学習タイプ」別おすすめの教材

をご紹介しました。

TOEICは、自分に合った「勉強法」と「教材」を使うことで最大の効果につながるテスト。

「学習タイプ」を確認して、一直線でゴールを目指しましょう!