TOEICは転職に必要なスキル?実体験からみえた目的別スコアをまるっと解説

「転職には、TOEICのスコアを持っていると有利だって聞いたけど、実際はどうなの?」

転職を考えはじめたときに、多くの人が持つ疑問だと思います。

そこで、このページでは、実体験と最近の調査結果をもとに、転職市場におけるTOEICの価値を分析。

転職先別に必要とされるTOEICのスコアと、同時に身につけておきたいスキルを公開します。

2021年8月26日

1.転職の際に持っていると有利なスキル

このページを訪れてくれたあなたは、就職・転職をする予定がある、

または、将来に向けて考えている方だと思います。

さらに、

就職や転職に有利になる資格として、

  • TOEICに関心がある
  • TOEICを受験する予定がある
  • TOEICのスコアが本当に有利に働くのか確かめたい

このいずれかに該当するのではないでしょうか。

そこで、

もしかすると、あなたの転職先になるかもしれない企業・団体に関する興味深いデータがあるので紹介したいと思います。

はじめに、このデータから見ていきましょう。

企業・団体が考える重要なスキルと不足しているスキル

企業・団体が考える、

  1. 重要なスキル
  2. 不足しているスキル

この2つについて、TOEICを運営する iibc が調査した結果です。

iibc が2018年11月~2019年2月に実施した調査結果 (出典:iibc:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

対象:2017年~2018年8月にTOEIC(公開またはIPテスト)を利用した2,442の企業・団体

この中から、上の2つの質問に対する回答上位5項目をそれぞれグラフにしてみました。

今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキル

1つ目は、企業・団体が考える、

「今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキル」

順位は上から、

  1. 英語(力)
  2. コミュニケーションスキル(聞く、理解する、伝える)
  3. 問題解決力、実行力
  4. リーダーシップ、組織のマネジメント能力
  5. 論理的な思考能力

となっています。

上位5位までの項目は、どれも「なるほど」と思うものばかりですよね。

では、企業・団体が考える「不足しているスキル」にはどのような項目があるでしょうか?

つぎで見ていきます。

社員や職員に不足している・今後強化する必要がある知識やスキル

2つ目は、企業・団体が考える、

「社員や職員に不足している・今後強化する必要がある知識やスキル」

順位は上から、

  1. 英語(力)
  2. リーダーシップ、組織のマネジメント能力
  3. 問題解決力、実行力
  4. 国際的なビジネス感覚
  5. コミュニケーションスキル(聞く、理解する、伝える)

となっています。

こちらでは、4位に「国際的なビジネス感覚」が入ってきていますね。

上の2つのグラフ、それぞれの順位を見ると、英語(力)が1位になっています。

これは、言い換えると、英語の資格を持っていれば評価される可能性も高いということ。

そこで、つぎでは、具体的にどの英語資格が有利になるのか見ていきましょう。

2.転職市場でアピールできる英語資格

転職市場でアピールできる英語資格にはどのようなものがあるでしょうか?

国内で受験できる英語の資格試験はいろいろありますが、比較的よく目にするのは次の4つかと思います。

国内で受験できる英語4大資格

そこで、国内で多く実施されている4つの英語資格試験について下表にまとめました。

英語資格 資格試験の概要
TOEIC 国際コミュニケーション英語能力テスト。通称「TOEIC」は、英語によるコミュニケーションとビジネスの能力を判定するための試験。スコアは10点~990点満点。 
英検 公益財団法人日本英語検定協会が実施する英語技能検定試験。一般に「英検」と呼ばれる。1級から7級に等級が分かれており、3級以上は筆記試験のほか、面接試験(2次試験)がある。
TOEFL   TOEFLは、米NPOの教育試験サービスが主催する「外国語としての英語テスト」。その名の通り、非英語圏の出身者のみを対象としており、高等教育機関が入学希望者の「英語能力」を判定する基準として、主に米国をはじめとする米語圏で使用。
IELTS      International English Language Testing System とは、英語熟練度を測る英語検定の1つで、ケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシル、IDP Educationが協同運営。主に英国をはじめとする英語圏で使用。

このうち、

IELTSTOEFLは、英・米語圏の大学や大学院への出願時に「英語力を証明する」目的で受験することの多い資格。

一方、

英検も、国内の大学・大学院への出願時に加えて、最近では、英・米語圏の大学・大学院でも「英語力の証明」として認める学校が増えています。

とすると、TOEIC以外は、主に高等教育機関への出願時に参照される資格ということに。

そして、

実際に、国内の転職市場で企業が主に参考にしているのは、TOEICのスコアです。

なぜ、そう断言できるかと言うと、転職エージェントからのアドバイスと実際の経験が一致していたため。

そこで、参考までに運営者の経験をお話しします。

採用面接で重視される英語資格の例

採用面接で重視される英語資格を、経験から振り返ってみました。

これまでに、 何度か転職しましたが、その際に採用面接を受けたのは次の6業種・団体です。

・外国語大学     ・英会話学校

・日系のメーカー   ・日系の商社

・外資系のメーカー  ・外資系の商社

レジュメ(履歴書・職務経歴書)には、TOEIC、英検、TOEFLの結果を記載。

IELTSは受験したことがないため、レジュメへの記載はなし。

つぎに、採用面接時に、企業・団体が重視したと思われる英語資格の種類です。

業種・業界(順不同)重視されたと思われる資格
外国語大学 英検、  TOEFL
英会話学校 英検、 (TOEIC)
日系のメーカー TOEIC、(英検)
日系の商社 TOEIC
外資系のメーカー TOEIC、 TOEFL、(英検)
外資系の商社 TOEIC、(英検)

(  )内は、業種別ではなく、職種に対して重視されたと思われる資格。

上の表を見てもらえるとわかるのですが、

採用面接を受ける場合、

大学や専門学校の面接時に話題になるのは「英検」のレベル。

商社や外資系企業の面接で話題になるのは「TOEIC」のスコアでした。

つまり、日本の転職市場において、企業向けには圧倒的にTOEICが有利ということ。

個人的には、英語と日本語の間を行き交う能力が試される「英検」も、実力を正確に測る試験だと思っています。

それでも、企業への転職でTOEICの方が有利なことには、理由があるはず。

TOEICが有利な理由

そこで、就職・転職市場でなぜTOEICが有利なのか、理由を調べてみました。

TOEICが有利な理由として考えられるのは、

  1. 客観的な判断基準になりやすい。
  2. 企業の上層部や採用担当者にも、TOEIC経験者が多い。
  3. ビジネス能力検定試験でもある。

主にこの3つです。

では、ひとつずつ説明します。

1.客観的な判断基準になりやすい

1つ目は、「客観的な判断基準になりやすい」こと。

TOEICは、英検と比較すると、

スコアが数値化されているので、採用基準として使いやすい

と言われています。

2.企業の上層部や採用担当者にも、TOEIC経験者が多いため

2つ目は、 「企業の上層部や採用担当者にも、TOEIC経験者が多い」ため。

これは、どういうことかと言うと、

企業の上層部や採用担当者に、

受験経験者が多いため、TOEICのスコアから候補者のレベルが判断しやすい

ということ。

3.ビジネス能力検定試験でもあるため

3つ目の理由は、「ビジネス能力検定試験でもある」ため。

TOEICには、「ビジネス能力検定試験」という側面があります。

そのため、 TOEICのスコアから、

候補者が、ビジネス環境で「即戦力になるか」の判断がつきやすい

と言われています。

実は、上の1~3の理由を裏付ける、調査結果が発表されています。

このページの最初で紹介した企業・団体向けの調査。

この調査には、

社員・職員への評価基準にTOEICを採用する理由

という項目があります。

そこで、多かった回答が、

TOEICは、

  • 認知度が高い
  • 利用者が多い
  • 採点基準がわかりやすい/結果がわかりやすい
  • 必要な英語力を適切に測ることができる

というもの。

これをまとめると、TOEICは、

受験者が多く、英語力を客観的に評価する基準として適切

ということに。

そして、

同じ調査で、

目標とする英語スキルの水準は?

という問いに対して、一番多かった回答が、

  • 英語で行われる会議(テレカン*を含む)で議論できる

というもの。

*テレカン [ Telephone Conference:電話会議 ]、通称テレカンと呼ばれています。

つまり、

ビジネスで十分に通用するコミュニケーション能力

ということになります。

3.転職で有利になるTOEICのスコア

では、TOEICで何点取っておくと、転職に有利になるでしょうか。

一般に、つぎのスコアを取っておくことが理想と言われています。

英語で業務を行っている企業・団体への転職

下表は、「英語で業務を行っている企業・団体への転職」に必要とされるTOEICのスコア

TOEICのスコア業務で英語を使用する企業・団体
600点以上海外取引も多少ある国内企業・団体
700点以上海外取引が比較的多い国内企業・団体
/ 英語が社内共通語の一部の企業
/ 一部の外資系企業
800点以上海外取引を基軸とする国内企業・団体
/ 英語が社内共通語の企業
/ 外資系企業

一方、英語を使用する業務を「職種別」に見た場合ではどうでしょうか。

業務で英語を使用する職種への転職

下表は、「業務で英語を使用する職種への転職」に必要とされるTOEICのスコア

TOEICのスコア業務で英語を使用する担当職種
600点以上Eメールなどで一部英語を使用する業務担当者
730点以上貿易業務をはじめとする海外取引担当者
800点以上プレゼンを伴う海外業務担当者
/ 海外営業担当者
900点以上折衝を伴う海外業務担当者
/ 通訳・翻訳

これらのスコアが一応の目安になると言われています。

(注:特に外資系企業では、英語力を測るための試験を独自に設定している場合も多いため、TOEICは「入口」にあたります)

4.TOEICと同時に身につけておきたい知識

ここからは、TOEICと同時に身につけておきたい知識について見ていきましょう。

業種や職種別に求められるスキルは多種多様。

そこで、就職・転職活動では、

目指す企業の業種や、担当する職種にあった知識やスキルを身につける

ことが重要です。

そうしたスキルの中で、TOEICの位置づけは、

  • 「英語力」
  • 「情報処理力」
  • 「ビジネス対応力」

の基準ということになります。

(詳しくは、こちらをご覧ください)

なかでも、「ビジネス対応力」は、

ビジネスで十分に通用するコミュニケーション能力

業種・職種を問わず歓迎されるのも、このスキルです。

そこで、ライバルに差をつけるためにも、「ビジネス対応力」を強化しておきたいところ。

ビジネス対応力には、

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こちらのページでも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

5.転職でTOEICスコアを活かせるエージェント

ここまで、

転職を考えたときに

  • 身につけておきたいスキル
  • 持っておきたい英語資格
  • 業種・職種別のTOEICスコア
  • 身につけておきたい知識

この4点について見てきました。

せっかく身につけた知識とスキル。

転職で最大限に活かしたいですよね。

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6.まとめ

このページでは、

  • 転職市場でアピールできる英語資格
  • 転職で有利になるTOEICのスコア

を中心に、

  • TOEICと同時に身につけておきたい知識・スキル
  • 転職でTOEICスコアを活かせるエージェント

をご紹介しました。

転職を決めたら、準備万端ととのえて有利に進めていきましょう!