TOEIC 800点を目指すとき、リーディングはリスニング以上の対策が必要です。
TOEIC 800点を達成するには、リーディングセクション全体で約8割正解できるかどうかがカギになります。
そこでこのページでは、TOEIC 800点を達成するためのリーディング・パート別対策についてくわしく解説します。
1.TOEIC 800点のレベルと達成すれば得られるメリット
![](https://e-hikidashi.com/wp-content/uploads/2022/07/726352_l-1024x683.jpg)
はじめに、
TOEIC 800点のレベルと達成すれば得られるメリットについて、
- TOEIC 800点のレベルとは?
- TOEIC 800点に必要な勉強時間
- TOEIC 800点を達成すると得られるメリット
この順番で、ポイントをまとめておきたいと思います。
1.TOEIC 800点のレベルとは?
TOEIC 800点のレベルとは、
中上級をすこし超えたレベル
です。
2.TOEIC 800点に必要な勉強時間
現在、TOEIC800点を目指しているあなたは、
TOEIC 650点~750点の範囲をすでに達成している、または近々、達成する予定だと思います。
たとえば、650点の場合、
1日平均2.5時間勉強すると、3ヵ月
で、TOEIC 750点は達成可能です。
一方、750点から800点を達成するまでには、
1日平均2.3時間勉強すると、2ヵ月
かかります。
さきほどの例を見ると、
650点から750点では、3ヵ月で100点アップが見込めるため、50点であれば1.5ヵ月
で達成できるはず。
では、なぜ必要な時間が違うかというと、
TOEICのスコアは高ければ高いほど、そこからの得点アップに時間がかかる
ため。
そこで、650点からの場合、
トータルでは1日平均2.4時間勉強すると、5ヵ月
で、TOEIC 800点を達成できる計算になります。
3.TOEIC 800点を達成すると得られるメリット
得られるメリットの目安として、
TOEIC 800点と履歴書に記載すれば、
英語を使用した業務を十分にこなせるレベル
として評価されるでしょう。
TOEIC 800点のレベルと達成すれば得られるメリットについて、
詳しくは、「TOEIC 800点を超えるメリットと達成するためのリスニング勉強法」をチェック!
2.TOEIC 800点を達成するためのリーディング勉強法
![](https://e-hikidashi.com/wp-content/uploads/2022/07/✔unsplash_スタディ・ガイド-1024x683.jpg)
ここからは、
TOEIC 800点を達成するための効率の良い勉強法について、リーディングを中心に解説します。
TOEICテストの内容から対策を考える
TOEICには、
リーディングにくらべて、リスニングの方がスコアを稼ぎやすい
という特徴があります。
これは、言い換えれば、
リーディングは、リスニング以上に対策が必要
なのですが、
目標スコアが800点の場合、
リスニング・セクション全体で正解8割以上
リーディング・セクション全体で正解約8割
で目標をクリアできます。
では、ここからは具体的にリーディングの勉強法を見ていきましょう。
TOEIC 800点を目指すリーディング勉強法
TOEIC 800点を目指すリスニング勉強法です。
リーディング・パート別の内容
まず、リスニングのパート別の内容を軽く振り返っておきましょう。
リーディングは Part5~Part7
それぞれの内容は次のとおり。
[ リーディング・セクション ]
PART | 問題の種類 | 設問の数 | 内容 |
5 | 短文穴埋め問題 | 30問 | 1ヵ所が空所になっている短い英文を読んで、空所を埋めるのに最も適切な解答を4つの選択肢から選ぶ問題 |
6 | 長文穴埋め問題 | 16問(4問x4セット) | 3~4ヵ所が空所になっている長文を読んで、それぞれの空所に最も適切な解答を4つの選択肢から選ぶ問題 |
7 | 長文読解問題 | 54問(1つの文書:29問 複数の文書:25問) | 1~3つの文書を読み、各設問に対する最も適切な解答を4つの選択肢から選ぶ問題 |
パートごとの内容を確認できたところで、
それぞれのパートで何点取ると800点を達成できるかを見てみましょう。
TOEIC 800点を達成するためのリーディング目標正答数
下の表は、TOEIC 800点を達成するためのリーディング目標正答数です。
3つのパートで正解したい数はそれぞれ、
パート | 正解したい数 | 問題数 |
Part5 | 24~25問 | 30問中 |
Part6 | 12~13問 | 16問中 |
Part7 | 41~42問 | 54問中 |
合計すると、正答数が 77問~80問になります。
多少前後するかもしれませんが、この範囲で、
リーディング・セクション全体で正解約8割
を達成できるでしょう。
3.TOEIC 800点を達成するためのリーディング・パート別対策
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では、
いよいよ、TOEIC 800点を達成するためのリーディング・パート別対策です。
リーディングには、いくつかのパートに共通の問題の種類があります。
Part5とPart6で共通 | 「文法」の問題 |
Part5, Part6, Part7で共通 | 「語彙」の問題 |
Part6とPart7で共通 | 「読解」の問題 |
このうち、Part5とPart6共通でスコアがすぐに伸びやすいのは、
「文法」と「語彙」
の問題です。
現在、TOEIC800点を目指しているあなたは、
700点をすでに達成している、または近々、達成する予定だと思いますので、
基本文法とTOEICに必要な語彙の7割以上
をすでに習得済みでしょう。
TOEIC 800を目指す場合に必要なのは、
リーディング・セクション全体で正解約8割
このレベルでは、
これまでの
「文法」と「語彙」
の重点対策から、Part6とPart7で共通の
長文読解にも本格的に取り組みたいところ。
そこで、つぎでは、
TOEIC800点を取るために強化したい
パート別の勉強法をご紹介します。
TOEIC 800点を達成するためのリーディング・パート別対策
ここからは、
TOEIC 800点を達成するためのリーディング・パート別対策です。
目標点が800点の場合、
700点を目指すパート別対策に、新たなポイントを加えます。
700点の対策について詳しくは、「TOEIC 700点を効率よく達成するためのリーディング勉強法」をチェック!
これまで、
TOEIC 600点は、
難しいと思う問題は深追いせず、正解できる問題を確実にとれるように練習する
TOEIC 700点では、
出来るだけ多くの問題を解いて、パターンに慣れる + 「時間管理」の徹底
これが秘訣であることをお伝えしてきました。
TOEIC800点では引き続き、
「時間管理」の徹底
を意識してみてください。
これによって何が変わるかというと、
時間内に効率よく解答を進めることで、問題の取りこぼしがなくなる
このように、
リーディング・セクションで高得点を取るには、
特に「時間管理」がとても重要です。
そこで、ポイントは、
「時間管理」を徹底する
こと。
リーディング・セクションの「時間配分」
では、リーディング・セクションの具体的な「時間配分」を見ていきましょう。
TOEICテストは大きくリスニングとリーディングに分かれています。
このうち、リーディングは各設問にかける時間を自由に決められますが、
リーディング全体では、75分間で100問の問題を解く
ことになります。
たとえば、
この問題数を時間で単純に割れば、1問あたり45秒。
しかし、実際にはPart別に時間配分が異なり、
特にPart7は、1問あたり1分を見ておかないとすべての問題は解けません。
そこで、各パートの概要と解答にかけられる時間の目安を表にしてみました。
Part | 解答までの流れ(設問数) | 解答時間の目安 |
5 | 設問(文章)を読み空欄を補充する(30問) | 20秒(平均) |
6 | 本文と設問を読み空欄を補充する(16問:4問x4セット) | 40秒(平均) |
7 | 本文と設問を読み解答する(54問:1つの文書:29問、複数の文書:25問) | 1分(平均) |
注:パートごとの時間の目安は、すべての問題を解くことを前提に算出しています。
このようにリーディングの3つのパートでは、それぞれの解答時間が異なります。
さらに、
同じパートでも設問によって難易度が違うため、平均の時間にはなりますが、
設問ごとの解答を、
Part5: 20秒/問
Part6: 40秒/問(1セットで2分40秒)
Part7: 1分/問
このペースで進めれば、時間内に最終問題まで解き終えることができます。
そこで、時間内に効率よく解答を終わらせる方法を、そのポイントと共に見ていきましょう。
ここでは、Part5を例にとって効果的な「時間配分」を見ていきます。
例:Part5の「時間配分」
Part5で重要なのは、
30問を効率よく解いて、Part6とPart7に十分な時間を残す
こと。
あらかじめ、1問あたりどれくらいの時間をかけるかを決めておくことが重要な対策になります。
具体的には、
Part5の設問数は、30問。
Part6とPart7での時間配分を考えると、
1問あたりにかける時間の理想は、20秒
最大でも、30秒です。
これを可能にするには、
- 問題文を読む前に4つの選択肢をさっと確認する
- 問題タイプがどれに当てはまるかを、選択肢から即断する
- 「文法問題」であれば、空欄の前後を見て、選択肢から正解を見極める。
- 「語彙問題」は、問題文を読んで、意味から正解を見極める。
この手順で問題を解く練習をすると効果的。
(リーディング・セクション全体の時間配分はこちら。)
つぎは、Part7で効率的にスコアを伸ばすためのトレーニング法をご紹介します。
4.長文問題の正解率を上げる効果的トレーニング法
![](https://e-hikidashi.com/wp-content/uploads/2021/05/4305558_m-1024x724.jpg)
ここからは、長文問題の正解率をあげる効果的なトレーニングです。
TOEIC 700点を目指すリーディングのページでは、つぎのトレーニング法を紹介しました。
1.「音読」→「黙読」のトレーニング
TOEICの「長文読解」に効果的なのは、「音読」してから「黙読」するトレーニング。
最初に、まとまった文章を、
「音読」することで英文のリズムをつかむ
つぎに、
「頭の中でリズムを取りながら」黙読する
この順番です。
これは、800点を目指すときにも有効なトレーニング法。
TOEICのテキストには、リーディングの問題にも「音声」ファイルが付いていることが多いため、取り入れやすいと思います。
(「音読」→「黙読」トレーニングについて詳しくはこちら。)
TOEIC 800点を目指すリスニングのページで、
TOEIC800点前後までは、
TOEICのみの学習に絞って達成できるスコア
であることを説明しました。
これは、リーディングにもあてはまります。
しかし、
この段階で始めれば、
- 学習時間の短縮
- さらなるスコア・アップ
につながるトレーニング法があります。
そこで、
長文問題の正解率を上げる効果的なトレーニング 2つ目は、
2.ビジネス知識を強化してPart7を攻略
「ビジネス知識を強化して、Part7を攻略」する方法です。
TOEICの問題は、一般的な内容ではあるものの、ビジネス中心。
特に、Part7には、
ビジネス関連の話題が多くを占める
こういった特徴があります。
たとえば、
Part7で出題される「文書」には、ビジネスで使われている形式が多くあります。
内容的にも、ビジネスで実際に使われている表現が頻出します。
そのため、
ビジネス知識を強化することは、そのままTOEIC、特にPart7の対策になる
ビジネス知識の強化には、さまざまな方法がありますが、
この機会に、ビジネスでよく使われる英語表現も一緒に身につけてしまいましょう!
たとえば、
Part7は、1~3つの文書を読んで設問に答える問題。
設問に答えるために読む文書の種類は、
- レターや社内メールなどの業務文書
- ニュースやプレスリリースなどの広報文書
- 取扱説明書や保証書などの定型文書
など。
ビジネス関連の問題が多く、ビジネスの知識があれば理解しやすくなります。
そして、これらの文書は、実際の業務でも頻繁に目にすることになります。
そのため、
TOEICの長文に慣れることは、そのまま「ビジネスの基礎知識」を身につける方法
でもあるのです。
ビジネス知識の強化には、さまざまな方法があります。
短めの「経済ニュース」を読む
というのも、そのひとつ。
たとえば、
ニュースでビジネスを学べるスマホアプリ
「LissNビジネスニュースを英語でリスニング(日経電子版の簡易版)」
月額600と980円のプランあり(開始から1ヵ月は無料)
記事が読まれる言語は、米語と英語(国旗の表示あり)。スクリプトつき。
日経電子版で配信されている記事をコンパクトにまとめたもの。
⇒ アプリはスマホからダウンロードできます。
このアプリが取り扱っているのは、主にビジネスニュースですが、
話題は日本で起こっていることが中心なので、比較的親しみやすいと思います。
このようなアプリを使って、
経済ニュースにある程度慣れてからTOEICの問題を解くと、
書かれている内容を理解しやすくなると思います。
また、
経済ニュースから得られた知識と習慣は、その後のビジネスにも必ず活きてくる
こう断言できます。
ビジネス知識の強化には、他にもさまざまな方法がありますが、
800点を目指す段階では、ビジネスでよく使われる英語表現を一気に身につけたいところ。
(詳しくは、「TOEICとビジネスは表裏一体!ずっと役立つビジネス知識を強化して目標点を達成する方法」をチェック!)
3.双方向で役に立つ「ビジネス」と「TOEIC」
ここまで見てきたように、
「ビジネス」と「TOEIC」は双方向で役に立ちます。
つまり、
「どちらから始めるか」という選択になりますよね。
そこで、
たとえば、TOEICの学習を先に始めた場合、
参考書と問題集をつかって勉強しているけど、
なかなかビジネス関連の表現に慣れない
そういったこともあると思います。
逆に、
ビジネスの経験が先で、TOEICの学習を始めた場合、
これを機に、
ビジネス英語を本格的に学んで、一歩も二歩も先に進みたい
そういった要望もあると思います。
どちらのケースも、しっかりしたサポートがあれば解決しそうだと思いませんか?
そこで、
ビジネス英語の習得に最適なサポート付アプリを、つぎの章でご紹介します。
5.将来も必ず役立つビジネスをアプリで学ぶ
![](https://e-hikidashi.com/wp-content/uploads/2021/04/3939368_s-1.jpg)
ここからは、
TOEICの学習中も、目標点に到達したあとも、
必ず役に立つ「ビジネス」知識
をアプリで身につける方法です。
さきほど、
参考書と問題集をつかって勉強しているけど、
なかなかビジネス関連の表現に慣れない
これを機に、
ビジネス英語を本格的に学んで、一歩も二歩も先に進みたい
この2つの例をあげました。
どちらも、専門的なサポートがあれば、一気に解決しそうです。
TOEICテストの本番までに時間があれば、
飛躍的にスコアをアップ
させることも可能です。
その方法とは、ビジネス専門アプリをつかって、学習を進めること。
具体的には、つぎのプログラム。
㈱リクルートの
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アプリをつかって学習したビジネス英語を、外国人講師との会話によって定着させたい方向けのプランです。
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各プランについて、このページで詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
6.長文問題の効果的トレーニングに適した問題集
ここからは、Part6とPart7を攻略するための参考書と問題集を見ていきましょう。
TOEICのPart6の一部とPart7は長文問題
長い文章も
コツをつかんでから取り組むと、
内容を理解しながら比較的短時間で読むことができます。
そこで、TOEIC用のテキストを用意してコツをつかみたいですね。
1つ目は、
長文問題を含め、総合的に取り組める、
「TOEIC® L&R TEST Part 6・7のアプローチ (アプローチシリーズ)」
TOEICのPart6とPart7を攻略するために書かれた参考書です。
長文読解に重要な、「文意を把握しながら設問のヒントを探す」練習を繰り返し行える一冊。
「時間内に」「ミスなく」正解を導く方法を体得できます。
もう一冊は、
時間感覚を身につけられる全問題集
「公式TOEIC Listening & Reading 公式問題集」
公式教材です。
TOEICテスト開発機関であるETSが実際と同じプロセスで問題を収録しています。
そのため、TOEIC公開テストと傾向が同じです。
TOEICテストを疑似体験するのに最適な一冊。
(「公式問題集」は何冊も発行されていますが、問題の演習には「新形式採用」以降のものであればどれも有効です)
7.まとめ
いかがでしたか?
このページでは、
TOEIC 800点を達成するためのリーディング勉強法として、
- 「時間管理」の徹底
- 「ビジネス知識」強化法
を中心にご紹介しました。
TOEIC 800点を達成すると、見える世界が違ってきます。
ぜひ、効果的なトレーニング法を取り入れて、楽しみながらTOEIC 800点を達成してくださいね!