TOEIC【Part5、6&7の時間配分】足りない時間を補ってリーディングを効率よく進める方法!

TOEICのPart5,6,7と言えば、かならず出てくる「時間配分」という言葉。

どうすれば、効果的に「時間配分」できる?

気になりますよね。

「時間配分」にはいくつかの重要なポイントがあり、そこを抑えれば大幅な得点アップも可能です。

そこで、このページでは、特にリーディングに的をしぼって、「時間配分」のポイントを解説します。

1.TOEICの「時間配分」とは?

TOEICの勉強をはじめると、かならず目にする「時間配分」という文字。

時間を管理するだけで得点アップできるなら、ぜひ取り入れたいですよね?

そこで、TOEICの、

  • 「時間配分」の意義
  • 「時間配分」のもっとも効果的な取り入れ方

この2つについて見ていきましょう。

「時間配分」で得点アップするためには、その取り入れ方が重要です。

では、一つずつ順番に解説します。

TOEICの「時間配分」の意義

TOEICでいう「時間配分」とは、

テストの各パートに、どれくらいの時間をかけて問題を解くかという指標

「時間配分」の意識があるかどうかでテストの結果が大きく変わってくるため、とても重要です。

TOEICは、リスニングとリーディングのセクションに分かれています。

さらに、それぞれが、

  • リスニング :Part1~Part4
  • リーディング:Part5~Part7

このようにパートごとにわかれていて、合計7つのパートで構成されています。

では、「時間配分」がもっとも効果的なのは、リスニングとリーディング、どちらのセクションでしょうか?

つぎで、見てみましょう。

「時間配分」のもっとも効果的な取り入れ方

ここからは、「時間配分」のもっとも効果的な取り入れ方です。

TOEICはリスニングとリーディングからなるテスト。

このうち、リスニング・セクションは、

45分間で、100問の設問を解く

リーディング・セクションは、

75分間で、100問の設問を解く

このような時間設定になっています。

まず、リスニングから見てみると、

「45分で100問」ということなので、一見するとリーディング以上に時間の管理が必要に見えます。

しかし、

リスニング問題は、放送に沿って問題を解く

こういった性質があるため、「時間配分」が必要なのは「解答の時間」だけです。

一方、

リーディングは、各設問にかける時間を自由に決められるのですが、

半分以上(54+4/100問) が長文問題

そのため、油断しているとあっと言う間に終了の合図を聞くことに。

そこで、あらかじめどの問題にはどれくらいの時間をかけるかを決めておくことが重要な対策になります。

つまり、リーディング・セクションで 「時間配分」を 取り入れるともっとも効果的です。

では、ここからは、リーディングのパート別に詳しく見ていきましょう。

リーディング・セクション:

リーディング・セクションは、Part5~Part7までの3つのパートで構成されています。

各パートの概要と、設問の解答にかけられる時間の目安はつぎのとおり。

Part解答までの流れ(設問数)解答時間の目安 
5設問(文章)を読み空欄を補充する(30問)20秒(平均)
6本文と設問を読み空欄を補充する(16問:4問x4セット)40秒(平均)
7本文と設問を読み解答する(54問:1つの文書:29問、複数の文書:25問)1分(平均) 

パートごとの時間の目安は、すべての問題を解くことを前提に算出しています。

さて、目標とする点数によって、正解すべき問題数は変わります。

そのため、テストの本番が近づいてきた時点で、どの問題に重点的に時間をかけるかを調整することは、もちろん可能です。

しかし、はじめは、

最後まで解くことを目指して練習した方が、勉強の効果は上がる

これは、どういうことかと言うと、

最後まで問題を解こうとすれば、「時間配分」を意識しないわけにはいきません。

なぜなら、効率よく解答を進めないと時間内には終わらないため。

そして、そのような状況に追い込まれると、持てる 知識・能力・コツを総動員してそれに対処しようとすると思います。

ある意味、「火事場のなんとか」に近い感覚ですね。

そこで、「時間配分」を意識しているかどうかで、テスト本番の結果が大きく変わってくるという訳です。

さらに、その結果、目標点を大きく超えて得点できる可能性も出てきます。

そこで、つぎの方法で効果を上げていきましょう。

では、パート別の具体的な「時間配分」です。

2.TOEIC リーディング・パート別の「時間配分」

ここからは、リーディング・セクション、特に、パート別の「時間配分」について見ていきます。

リーディング問題は、時間管理がとても重要です。

リーディングには3つのパートがあり、上の表ではおおよその時間の目安を見てきました。

同じパートでも設問によって難易度が違うため、平均の時間になりますが、

設問ごとの解答をPart5 [20秒]、Part6 [1セットで2分40秒]、Part7 [1分]のペースで進めれば、時間内に最終問題まで解き終える

そこで、時間内に効率よく解答を終わらせる方法を、そのポイントと共に見ていきましょう。

パート別の「時間配分」 

ここからは、パート別の「時間配分」を順番に見ていきます。

まず、Part5とPart6。

この2つのパートで重要なのは、

問題をサクサク解いて、Part7に十分な時間を残す

ということ。

実は、この「Part7にいかに時間を残せるか」が、すべてのTOEIC受験者にとって大きな課題となっています。

Part7については、この項の最後でくわしく説明します。

Part5の「時間配分」

では、はじめに、Part5の「時間配分」について見ていきましょう。

Part5の解答時間の目安は、

1問あたり平均20秒

各設問をこの時間内に終えられるように練習します。

【具体的な方法】

まず、ストップウォッチを用意します。

Part5は、つぎの手順で進めます。

  • 問題集などをつかって、Part5の問題を解く。
  • できるだけ1問、20秒以内に解くことを意識する。
  • 10分が経過したら、問題の途中でも一旦終了する。
  • 解き終わった問題の答え合わせをする。
  • その後、さきほど終了しなかった問題を解く。
  • あとで解いた問題の答え合わせをする。
  • 不正解だった問題については特に、解説をよく読む。
  • すべての問題がクリアになったら、1から再度繰り返す。

このやり方で、Part5を10分以内に終了できるように練習します

実際に問題を解いてみるとわかるのですが、

1問あたり20秒はあくまで平均の回答時間。

問題によっては5秒で終わるものと、30秒近くかかるものがあります。


そこで、問題のタイプ別にかかる時間を割り出しておくと、あとで役に立ちます

ポイント!

文法問題は「空欄の前後を見て」、語彙問題は「問題文を冒頭から読んで」、正解を見極めます。

これを可能にするためには、

  • 問題文を読む前に4つの解答選択肢をさっと確認する。
  • 設問が問題タイプのどれに当てはまるかを、選択肢から即断する。
  • 文法問題であれば、空欄の前後を見て、選択肢から正解を見極める。
  • 語彙問題は、問題文を読んで、意味から正解を見極める。

慣れてきたら、全問、解き終えたあとに、問題文をさっと読んで確認作業までしておけば完璧です。

つぎに、Part6です。

Part6の「時間配分」

ここからは、Part6の「時間配分」について見ていきましょう。

Part6 の解答時間の目安は、

1問では平均40秒、1セットあたりでは2分40秒

各設問をこの時間内に終えられるように練習します。

【具体的な方法】

ストップウォッチを用意します。

具体的には、つぎの手順で進めます。

  • 問題集などをつかって、Part6の問題を解く。
  • できるだけ1セット、2分40秒以内に解くことを意識する。
  • 11分が経過したら、問題の途中でも一旦終了する。
  • 解き終わった問題の答え合わせをする。
  • その後、さきほど終了しなかった問題を解く。
  • あとで解いた問題の答え合わせをする。
  • 不正解だった問題については特に解説をよく読む。
  • すべての問題がクリアになったら、1から再度繰り返す。

このやり方で、Part6を11分以内に終了できるように練習します

このうち、

Part6の「文法」と「語彙」問題の正解の見極め方は、Part5と共通

ひとつ違うのは、「文挿入の問題」。

Part6の「文挿入」は、Part7と共通の「長文問題」

です。

そこで、Part6では、

  1. 全体の流れを確認するために、問題文を頭から読む
  2. 文中で設問が出てきたら、問題タイプがどれに当てはまるかを確認する。
  3. 「語彙問題」は、設問が含まれる文を読んで、意味から正解を見極める。
  4. 「文法問題」は、設問が含まれる文を読んで、空欄の前後から正解を見極める。
  5. 「文挿入問題」は、前後の文章を読んで、正解を見極める。

この手順で問題を解く練習をします。

ポイント!

問題の難易度を「即断」することが肝心。

TOEICの問題は全受験者が同じ問題を解きます。

そのため、すでに高得点をとっている受験者にとっても難しい問題も出題されます。

そこで、

難しいと思う問題は深追いせず、正解できる問題を確実にとる

この意識がとても重要です。

これかな、どうかな?と、

悩んでいると時間がどんどん経って、出来ていたはずの問題まで解ききれない

こういったことも頻繁に起こります。

その意味でも、どんな問題が出題されるのかをあらかじめ確認して、設問ごとに即断・即答できるまで練習しておきたいですね。

つぎは、Part7です。

Part7の「時間配分」

最後に、Part7の「時間配分」について見ていきましょう。

Part7 の解答時間の目安は、

1問あたり1分

各設問をこの時間内に終えるように練習します。

【具体的な方法】

ストップウォッチを用意します。

Part7は、つぎの手順で進めます。

  1. 1つ目の設問を読む
  2. 問題文を冒頭から読みながら、1つ目の設問の答えになりそうなヒントを探す
  3. 4つの選択肢から適切な解答を選ぶ
  4. マークシートにマークする
  5. 2つ目の設問に進む
  6. 以下、1つ目の設問と同じ

Part7には、3つの問題タイプがあります。

  • シングル・パッセージ(1つの文書)
  • ダブル・パッセージ (2つの文書)
  • トリプル・パッセージ(3つの文書)

進め方の基本的な手順は共通ですが、

ダブル・パッセージは、

設問によって、ヒントを探す文書が変わる

どういうことかと言うと、

2つの文書のどちらに解答のヒントがあるかを、はじめに確認する必要がある

ということ。

トリプル・パッセージは、シングル/ダブル・パッセージの特徴に加えて、

2つまたは3つの文書をお互いに参照し合っている

このような設問があります。

そのため、解き方には工夫が必要です。

一方、

文書の難易度そのものは、3つのタイプで差がない

シングル・パッセージにも難解な問題があり、トリプル・パッセージだからと言ってすべてが難しいかと言えば、そんなこともありません。

そこで、

ポイント!

難しいと思う問題は深追いせず、正解できる問題を確実にとる。

これを徹底することが、Part7では特に重要です。

Part7は時間との戦い。

1つの難解な問題に悩んでいるうちに、取れるはずの5問(後半の問題1題分)を落としてしまう

これは、実際によく起こることですが、

1問あたり5点で計算すると、なんと25点も失点することに

しかも、結局、その難解な問題も解けなかったとなれば、さらに25点の失点に・・・

それだけは絶対に避けたいですよね。

その意味でも、

  • どんな問題が出題されるのか
  • 設問ごとにかかる時間はどれくらいか

この2つを確認して、納得がいくまで練習しておきましょう。

3.リーディングで効果的に「時間配分」するために

リーディングで効果的に「時間配分」するには、ほかにもいくつかポイントがあります。

具体的には、つぎの力をつけたいところ。

  • 基礎英語力(文法・語彙)
  • 情報処理力(一瞬で判断する力・コツを使って解答する力)

では、一つずつ確認していきましょう。

基礎英語力(文法・語彙)

基礎英語力、特に文法と語彙力は、Part5~7まで、

問題を即断・即答するために欠かせない知識

です。

特に、Part5とPart6では、

どれだけ早く解答できるかは、「文法」と「語彙力」にかかっている

そこで、基礎英語力を強化します。

情報処理力(一瞬で判断する力・コツをつかって解答する力)

TOEICなのに、なぜ情報処理力?

そう思われたかもしれません。

TOEIC、特にリーディングは、時間との勝負。

限られた時間内に、これだけの問題数を処理するには、

一瞬で判断する「即断・即答」の力

そして、

コツをつかって解答する力

この2つの力が欠かせません。

そこで、TOEIC対策では、この2つも意識したいところ。

なお、コツをつかって解答する力には、

マークシートに空欄をつくらない

こういったテクニックもあります。

特に、Part7は時間切れになりがち。

この時に重要なのが、解けた問題はもちろんのこと、

解けなかった問題についても、マークシートの塗り残しをしない

ということ。

これは、ほかのマークシート形式の検定試験でも共通ですね。

可能性のあるものは、とにかく得点にしてしまいましょう!

さらに、身につけておきたいのは、

ビジネスの知識

TOEICには、

「ビジネス対応力」をはかるテスト

という側面があります。

そのため、リスニング、リーディングともに、ビジネス関連の問題が頻出します。

なかでも、リーディングのPart7は、ビジネス文書のオンパレード。

そのため、

ビジネスの知識があると、問題の内容を理解しやすい

こういった特徴があります。

そこで、TOEICの学習に「ビジネス知識」の強化を加えましょう。

「時間配分」の意識

ここまで、 リーディングで効果的に「時間配分」するために、身につけておきたい力について見てきました。

Part別にも、3つの重要ポイントがありましたね。

実は、もう一つとても重要なのが、

「時間配分」するという意識づけ

TOEICは本番だけでなく、準備段階から「時間の意識」を持つことがもっとも重要な対策のひとつです。

では、具体的にどうすればこういった力をつけることができるでしょうか。

4. リーディングで効果的に「時間配分」するための参考書2選

ここでは、 リーディングで効果的に「時間配分」するための参考書を2つ紹介します。

1つ目は、

「TOEIC(R)テスト新形式精選模試リーディング2」

created by Rinker
¥1,881 (2024/11/21 20:47:51時点 楽天市場調べ-詳細)

リーディングの全パート(Part5~7)を網羅する5回の模擬試験が掲載されています。

すべての設問について、正解を導くための手順と考え方が示されていて、本番でのスコア予測ができます。

模試をとおして、効果的な「時間配分」の感覚が身につきます

「公式TOEIC Listening & Reading 公式問題集」

created by Rinker
¥3,300 (2024/11/21 12:16:12時点 楽天市場調べ-詳細)

こちらは、公式教材です。

TOEIC公開テストと傾向が同じ。

リスニングの音声の一部は実際のテストと同じスピーカーが担当しています。

そこで、リーディングだけでなく、リ スニングも含めたTOEICの「時間配分」の練習に最適です。

全問を通しで解く練習用として、かならず抑えておきたい一冊。

(「公式問題集」は何冊も発行されていますが、新形式採用以降のものはどれも有効です)

ここまで、「時間配分」の感覚を身につけて、効率よく得点アップできる参考書を紹介しました。

使いやすい参考書で、効果的に勉強を進めましょう。

でも、

効果的に「時間配分」するにも、いろんな力を身につけなきゃならないなら、なおさら何から手をつければいいのか分からない

そんな声も聞かれます。

そこで、TOEICに必要な力を総合的に身につけるのにぜひ活用したいのが「アプリ」。

「アプリ」の活用で、リーディングで「時間が足りない」という課題も解消できます。

5.リーディングの時間が足りないを解決するアプリ

では、ここからは、必要な力をつけて、リーディングの「時間が足りない」を解決するアプリを見ていきましょう。

ここでは、TOEIC受験者からの要望が特に多い、

専門家がつくったプログラムを活用して、効率よく学習したい

これを叶えてくれるアプリを2つ紹介します。

これから紹介するプログラムは、このページで見てきた、

  • 基礎英語力
  • 情報処理力

こういったTOEICに必要な力を、4つのコンテンツでカバーできるTOEIC専用アプリ

さらに、

  • ビジネスの知識

これを強化できる ビジネス専門アプリ です。

どちらも、むずかしく考えることなく、ガイドに従って進めるだけで効率的に勉強できるという優れもの。

講義や問題演習を通して、「時間配分」の意識づけもバッチリできます!

そこで、これらのアプリをつかったプログラムの利用がおすすめです。

1つ目は、

「スタディサプリ TOEIC®L&R TEST対策コース ベーシックプラン」

ひとりでコツコツというより、時間管理のしやすい学習プログラムを利用したい方向けのプラン。

  • 基礎英語力
  • 情報処理力

こういった力を、

  1. 「パーフェクト講義(英文法編)」
  2. 「TEPPAN英単語」
  3. 「パーフェクト講義」
  4. 「実践問題集」

という4つのコンテンツでカバーできます。

英語学習の新定番!スタディサプリ ENGLISH まずは無料体験!


2つ目は、

  • ビジネスの知識

これを強化するための ビジネス専門アプリ

「スタディサプリ ビジネス英語コース ベーシックプラン」

このプログラムの特徴は、

  • スキマ時間で自学自習できるプログラムが満載です。
  • ビジネス英語を専門に教えてきた外国人講師による「神」授業も!
  • プレゼン、交渉、会議など、リアルなビジネスシーンを描いたドラマ式レッスン

文字通り、ビジネス英語に特化したプログラムです。

TOEICテストの本番までに時間があれば、飛躍的にスコアをアップさせることも可能です。

また、TOEICの学習中も、目標点に到達したあとも、必ず役に立つ「ビジネス」の知識。

ビジネス専門アプリをつかって、学習を進めれば、ビジネスでも差がつきます!

「スタディサプリ ビジネス英語コース ベーシックプラン」詳しくはこちら

.まとめ

このページでは、特にリーディングで効果的に「時間配分」するためのポイントを見てきました。

そのポイントとは、

文法問題は「空欄の前後を見て」、語彙問題は「問題文を冒頭から読んで」、正解を見極める
問題の難易度を「即断」する
難しいと思う問題は深追いせず、正解できる問題を確実にとる

この3つ。

また、リーディングで効果的に「時間配分」するために必要なのは、

  • 基礎英語力(文法・語彙)
  • 情報処理力(一瞬で判断する力・コツを使って解答する力)

この2種類の力と、

  • ビジネスの知識

これらの対策には、それぞれに特化したアプリの利用が最適です。

講義や問題の演習をとおして、

  • 時間配分の意識

これを高めていきましょう!